旬の味覚 春菊

 

秋から冬に美味しくなる春菊、鍋物やすき焼きには欠かせません。あの独特な香りがくせになりますね。

 

春菊の名前の由来

関東では「春菊」、関西では「菊菜」と言われています。菊の仲間で、春から初夏にかけて開花するためその名が付いたようです。

 

春菊の歴史背景

原産地は地中海沿岸です。ヨーロッパでは観賞用とされていて、食用にはなりませんでした。食用にしているのはインド、中国、朝鮮半島や日本などの東アジアだけのようです。日本へは朝鮮半島から、沖縄や本州に室町時代に伝えられました。

 

春菊の流通

通年出回っていますが、旬は冬の11月~3月にかけてです。福岡、兵庫、大阪、千葉、栃木、群馬など広範囲で栽培されて出荷されています。

奈良で栽培される春菊は「大和きくな」と呼ばれています。香りはマイルドです。

葉の切り込みの少ない大葉種は主に九州地方で、葉の切り込みの多い中葉種は関東地方で、株ごと出荷するのは主に関西地方で収穫されています。

大葉種は香りや味はやわらかでクセはあまりありません。中葉種は香りが強いのが特徴です。

 

春菊の選び方

葉の色が濃く、張りがあり、香りの強いもの。古いものは葉がしんなりしてきます。

味は産地によって違いがあり、比較的に関東地方のものは苦く、中国地方のものは苦みが薄く甘めです。

 

春菊の保存方法

乾燥しないように新聞紙に包むか、袋に入れて冷蔵庫で出来れば立てておく。

 

春菊の料理

鍋物、お浸し、炒め物、天ぷらなど

 

春菊の栄養

ベータカロチン、カリウム、カルシウム、葉酸、食物繊維などを含んでいます。

 

東洋医学(薬膳)からみた春菊

属性

寒熱「

昇降「

臓腑「心・肝・肺

五味「甘・辛

 

東洋医学的効能

清血養心」浄血作用があり、心の機能を回復する。

潤肺消痰」肺の粘膜を潤し、その機能を回復させる。痰を解消する。

体質相性

気血両虚」「陽虚」のかたは胃の負担になるので、多く食べすぎないように量は控えめにしましょう。

その他の方は、特に問題はありません。ただ食べすぎはどんなものでも負担になります。

 

春菊の美味しいレシピ

 

春菊の胡麻和え

材料2人分

春菊100g、人参1/3本、白すりごま10g、砂糖小さじ1、だし汁、醤油大さじ1

①野菜は良く洗う。お湯を沸かしておく。

②人参は皮をむいて、短冊切りに切る。春菊は4cmぐらいに切る。

③お湯が湧いたら、人参と春菊の茎を先に茹でる。茎がある程度柔らかくなったら、葉を入れて、すぐにザルにあける。

④ザルに流水をかけて冷やし、水をきっておく。

⑤ボウルに砂糖、だし汁、醤油、白すりごまを入れて良く混ぜ合わせる。

⑥⑤のボウルによく水をきった人参と春菊を入れて和える。

⑦器に盛り付けて出来上がり!

 

 

イメージ

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<参考>

ウィキペディア 春菊 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%82%AF

 

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