モリブデン(Mo)

体の中では代謝に関わるミネラルです。デトックスには欠かせません。

 

モリブデンとは

モリブデンは、原子番号42の元素です。モリブデンもセレンなどと同じように、土壌に含まれるミネラルです。工業用では航空機やロケットのエンジン、ステンレスの材料に使われています。

ヒトの体の中では7~9mg含まれていて、主に肝臓、腎臓や副腎などに存在しています。食事に含まれるモリブデンを胃や腸で吸収して、比較的吸収率の高いミネラルです。

 

モリブデンの働き

・デトックス

モリブデンは体の中で、古い細胞や、エネルギーの燃えカスを最終老廃物の尿酸に変えて、体外に尿として出す働きをしています。また、銅やハムの発色などに使われる亜硝酸を無毒化して体外に出す助けもしています。

・糖質・脂質の代謝

糖質や脂質の代謝を促進して、エネルギーになるように助けています。

・貧血の予防

鉄の吸収を高めて貧血の予防をしています。

 

モリブデンの必要量

(μg/日)

男性

女性
平均必要量推奨量目安量上限量平均必要量推奨量目安量

上限量

0~5ヶ月



2


2
6~11ヶ月

5


5


1~5歳

1010

1010

6~7歳1015

10

15



8~9歳

1520

1515

10~11歳1520

1520

12~14歳

2025

2025

15~17歳2530

20

25



18~29歳

2030
6002025
500
30~64歳2530
6002025

500

65~74歳

2030
6002025
500
75歳以上2025
6002025

500

妊婦





+0+0

授乳婦



+3

+3



日本人の食事摂取基準2020より抜粋

 

モリブデンの過剰症

普通の食生活では、過剰症の心配はほぼありません。

職業上で高曝露する場合は、痛風用関節痛、高尿酸血症、尿中銅排出量増加の症状が出てくる場合があります。

 

モリブデンの欠乏症

食事からの欠乏症は、知られていません。可能性としては貧血、尿酸代謝異常などがあります。

 

モリブデンが多く含まれている食品

納豆などの大豆製品、レバー、米、魚介類など

  

 

モリブデンを効果的にとるために

プリン体を多く含む食品が好きな人、加工品を多く摂る人はモリブデンの消費が多いので、それらの食品の量を調整するか、モリブデンを含むものを積極的に摂ると良いでしょう。

 

モリブデンを効果的に摂るレシピ

<納豆キムチやっこ>

材料  2人分

豆腐1/2丁、納豆1パック、キムチ20g、カイワレ大根少々

①納豆に付属のたれか醤油を入れて、混ぜ合わせる。

②豆腐の水気をとり、好みの大きさに切る。

③豆腐の上に納豆、キムチ、カイワレ大根を乗せて、出来上がり!

 

 

 

 

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<参考>

厚生労働省 日本人の食事摂取基準2020 https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf#search=’%E6%A0%84%E9%A4%8A%E5%9F%BA%E6%BA%96

国立研究開発法人 医療基盤・健康・栄養研究所 https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail593.html

栄養素図鑑   牧野直子   新星出版社

臨床栄養ディクショナリー  山本みどり  佐々木公子 大池教子  メディカ出版