ミネラルについて
ミネラルと聞くと、石とか金属とか堅いイメージがありますよね。私たちの体の中にも、そういった成分があるのです。
体の中で堅いものというとなんでしょう?
そうです! 骨や歯、爪です。
骨の大部分はカルシウムやマグネシウム、リンといった成分から出来ているのです。その他にも血液の成分には鉄などのミネラルも入っていますし、色々な働きに関係しています。少しずつですが、体が正常に動くために必要不可欠なのです。体の中には必須ミネラルとして16種類ものミネラルがあります。
体内では合成することは出来ないので、体の中の代謝を正常に行うためには食品から摂る必要があります。多すぎても少なすぎても良くありません。
ミネラルの働き
・骨や歯などの体の構成成分になる
・体液のバランスを調整する
・酵素の成分になる
・神経や筋肉の働きを調整する
ミネラルの種類と主な働き
カルシウム:骨や歯の主成分であり、骨を健康に保つために必要です。それに神経の興奮を鎮める働きがあります。日本人は不足しがちなミネラルです。
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マグネシウム: 骨や歯の主成分であり、神経の興奮を鎮めます。それに多くの酵素を活性化して代謝や消化などを助けます。
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リン :カルシウムやマグネシウムと共に、骨や歯の主成分です。それにリン脂質や核酸の成分になります。
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ナトリウム: カリウムとバランスをとって、体液の調整をしています。それに筋肉の興奮を抑える働きもあります。
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カリウム: ナトリウムとバランスをとって、体液の調整をしています。心臓の機能を調整する働きもあります。
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鉄: 赤血球のヘモグロビンの成分で、酸素を全身の細胞に運ぶ役割をしています。貧血にならないためにも重要な成分です。
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銅: 赤血球のヘモグロビンを合成するときに、鉄が使えるよう補助します。
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亜鉛: 遺伝子やタンパク質の合成に関わって、細胞の新生に関与します。また体内で色々な代謝に関わる酵素の材料になります。
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イオウ: 髪や爪、皮膚の代謝に関係しています。解毒作用や酵素の活性にも関わっています。
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塩素: 胃酸の成分として消化に関わっています。食品についている細菌が体の中に入り込まないように、殺菌も助けます。
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クロム: 糖質や脂質の代謝に関わっています。糖質の代謝に必要なインスリンというホルモンを活性化します。
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セレン: 抗酸化作用やがん予防に関わっています。
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ヨウ素: 甲状腺ホルモンの材料となって成長や代謝を促します。
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マンガン: 骨の形成を促す、酵素の働きを助ける、糖質や脂質の代謝などを行っています。
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モリブデン: 尿酸を作る酵素の働きを助ける、成長を促すなど行っています。
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コバルト: 赤血球の色素生成に関わります。造血には欠かせません。
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ミネラルの細かい内容については、それぞれのページをご覧ください。
食事を美味しくバランスよく食べて、色々なミネラルを適量補給することが大事ですね!
<参考>
厚生労働省 日本人の食事摂取基準2020 https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
安全に美味しく食べるためのあたらしい栄養学 吉田企世子 松田早苗 高橋書店