カリフラワーは形も可愛くクセのない味わいで、色々な料理にも使えて便利な野菜です。カリフラワーについて詳しくご紹介します。
カリフラワーの特徴
アブラナ科の植物で茎が育ち、茎の先に白や紫の花の蕾の集合体ができます。その蕾の集合体が普段私たちが食する部分です。食用としてまたは観賞用として栽培されています。色々な色がありますが白いカリフラワーが日本では主流です。
花蕾が紫やオレンジ色のものもあります。最近ではカリフラワーの仲間の「ロマネスコ」という変わった形のものも市場にでてくるようになりました。
味にクセがないので色々な食材と組み合わせることができて、見た目も楽しめて料理の幅が広がります。色がついているカリフラワーやロマネスコも食卓を華やかに飾ることができるので人気です。
最近では糖質制限食にご飯の代わりとして、カリフラワーライスも人気が出てきました。
カリフラワーの名前の由来
カリフラワーの名前の由来はキャベツ科の花を意味する「kale flower」もしくは「coleflower」からきていると言われています。和名は「花野菜」、「ハナカンラン」とも言います。
カリフラワーの歴史背景
カリフラワーの原産地は地中海沿岸です。ケール等のアブラナ科の野菜から突然変異したと考えられています。2000年前の古代ローマでは「シマ」という名前で食べられていた記録が残っています。15世紀にはイタリアなどヨーロッパ地域で栽培されていました。
日本には明治初期に入ってきました。初めはあまり普及しませんでした。第二次世界大戦後に洋食の広がりとともに、カリフラワーも家庭の料理に使われるようになりました。しかし昭和50年頃にブロッコリーの人気に押され、生産量が減りましたが最近また人気がでている野菜です。
カリフラワーの流通
冬から春にかけてが旬です。
徳島県、茨城県、愛知県、長野県が主な生産地です。
カリフラワーの選び方
蕾の部分がぎっしり、しっかりとしているもの。重量感があり、張りがあるものを選びましょう。
古くなったものは花蕾が黒くなったり、ポロポロと崩れてくるので早めに使い切りましょう。
カリフラワーの保存方法
乾燥しないようにビニール袋に入れて冷蔵庫で保管しましょう。小分けにして硬めに茹でてから冷凍しておくことも出来ます。
カリフラワーの下処理
カリフラワーを白く茹でるためには、茹で汁にレモンやお酢を少し入れることで白く綺麗に仕上がります。茹ですぎると歯ごたえがなくなり風味が減ります。また、茹でてから水にとると水っぽくなるので、水にとらずザルに上げたまま冷ましましょう。
カリフラワーの代表的料理
サラダ、クリーム煮、グラタン、ソテー、カリフラワーライスなど
カリフラワーの栄養
ビタミンB1、B2、C、カリウム、食物繊維、イソチオシアネートなど
イソチオシアネートとは:野菜に含まれる硫黄化合物の一種です。カリフラワーに含まれるイソチオシアネートは発がん性物質の活性を抑制する働きがある可能性が注目されています。
東洋医学からみたカリフラワー
属性
寒熱:平性
味: 甘味
臓腑:腎・脾・胃
東洋医学的効能
・腎の虚弱を補い、胃の働きを助ける。
・腎の陰陽を補い、筋肉を強化する。
カリフラワーの美味しいレシピ
カリフラワーのクリーム煮
材料4人分
カリフラワー1/2個、玉ねぎ1/2個、鶏こま肉150g、油少々、バター20g、小麦粉20g、牛乳200ml、コンソメ、塩コショウ、ローリエ、乾燥パセリ少々
①野菜は良く洗う。玉ねぎは皮をむいて、くし切りに切る。カリフラワーは小房に切り分けて、茎は一口大に切る。
②深めの鍋に油を少し入れて中火にかけて玉ねぎを入れて透き通るまで炒める。
③鍋に水を入れて煮立ったら、鶏肉を固まらないようにほぐしながら入れる。鶏肉の色が変わったらカリフラワー、コンソメ、ローリエを入れる。
④フライパンにバターを入れて弱火で溶かす。小麦粉を入れてバターと混ぜながら、焦げないように炒める。人肌程度に温めた牛乳を少しずつ入れてダマにならないようにホワイトルーを作る。
⑤③の鍋にホワイトルーを入れて、良く混ぜ合わせる。塩コショウで味を整える。
⑥器に盛りつけて出来上がり!
イメージ
<参考>
カリフラワーウィキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%AF%E3%83%BC
薬膳LAB.https://www.honzou.jp/wordpress/%E9%A3%9F%E8%96%AC/%E8%A3%9C%E7%9B%8A%E9%A1%9E/%E8%A3%9C%E6%B0%97%E9%A1%9E/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%AF%E3%83%BC