暑い夏を過ごし、なんだか最近だるいなぁ、疲れるなぁということはありませんか?
そして夏の疲れもそろそろ出てくる時期です。
夏バテをそのまま放っておいてはいけません。
そんな時こそ積極的に食べたい食材を6つ紹介します。
豚肉
豚肉はビタミンB群を多く含む食品です。ビタミンB群(ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチンなど)を豊富に含んでいます。ビタミンB群は代謝を円滑にするビタミンです。特にビタミンB1は、糖質の代謝に関わっています。不足すると糖質がエネルギーにならず、疲労物質が体に溜まりやすくなります。それで疲れやすくなったり、脳にも糖質のエネルギーが補給されにくくなり、精神的にも疲労を感じるのです。
夏はそうめんなどの麺類、アイス、ジュースなど、特に糖質を多く食べる機会が多く、ビタミンB1を多く消費しがちです。そのため不足ないように補給することが大切です。豚肉をメニューに加えてビタミンB群をとりましょう。
お勧めメニュー:豚しゃぶ、豚の生姜焼きなど
レバー
レバーは摂りすぎは良くないのですが、レバーには多くのビタミンが入っているので、適量とることで夏の疲労回復に役立ちます。ビタミンA、ビタミンB群、鉄分を豊富に含んでいます。ビタミンB2は脂肪を燃焼する助けをして、暑さに負けない体力をサポートします。
レバニラなどで、ニンニクやにらと合わせると、さらに夏バテ撃退パワーを発揮します。ニンニクやニラにはアリシンという成分が入っています。アリシンはビタミンB1と結合してさらに疲労回復に効果的です。
お勧めメニュー:レバニラ、レバーとネギの煮物
鶏むね肉
鶏の胸肉には「イミダゾールペプチド」という成分が入っています。このイミダゾールペプチドは、疲労回復の作用があり、渡り鳥が遠距離飛ぶことが出来るのはこの成分があるからと言われています。イミダゾールペプチドは体の疲れだけではなく、精神的な疲れをとる作用もあります。また鶏むね肉は質の良いタンパク質とともに、タンパク質の代謝に必要なビタミンB6を含んでいます。そのため効率的にタンパク質が代謝されます。
お勧めメニュー:鶏むね肉とトマトの煮物、バンバンジーサラダなど
レモン
レモンにはクエン酸が含まれています。クエン酸は体から疲労物質を体外に出す助けをしてくれます。代表的な疲れ物質は乳酸や糖質の燃えカスですが、クエン酸がクエン酸サイクルというエネルギーを作る代謝を活性化し、乳酸が減るのです。
クエン酸はレモン以外にも、他の柑橘類や梅干などに含まれています。
お進めメニュー:レモンマリネ、塩レモンなど
大豆製品
大豆製品はタンパク質、カルシウムやマグネシウム、ビタミンB群とバランス良く色々な栄養素を含んでいます。暑くて食欲のない時でも、豆腐や納豆、枝豆などは食べやすいのではないでしょうか。暑くてイライラした時には、マグネシウムを普段以上に消費しています。大豆製品で補給しましょう。
お勧めメニュー:変わり冷や奴(トマトポン酢など)、ねばねば丼(納豆、オクラ、めかぶ、山芋)など
トマト
トマトは、夏場の強い日差しで体内に出来た活性酸素を除去する、抗酸化作用の強いリコピンを含んでいます。また薬膳でもトマトは「体にこもった余分な熱を収め、暑気あたりを解消する」「血中にこもった余分な熱を収め、肝の機能を回復する」作用があると言われています。またトマトにもクエン酸は含まれていますので、疲労物質を減らす作用もあります。
出来るだけ完熟なものを選びましょう。
お勧めメニュー:トマトと卵炒め、豚肉のソテートマトソースなど
秋に疲れを持ち越さないためにも、食事を効果的に食べて夏バテを解消しましょう!
<参考>
東方栄養新書 梁こうせんかく メディカルユーコン
食べて治す 栄養成分事典 中嶋洋子 蒲原聖可 主婦の友社