いちご

 

見た目も華やかな、甘酸っぱい「いちご」の美味しい季節です。

いちごの特徴

バラ科の多年草で、通常食べる赤い果実は「花托」と呼ばれるものです。赤い実についている種の粒が「痩果」と言われる部分で植物学上では果実にあたる部分なのです。

赤い見た目も華やかであることから、デザートなどにも人気のフルーツです。特にショートケーキには欠かせません。

 

いちごの歴史背景

北アメリカやヨーロッパ北部では、野イチゴを古代より食べていたようで、遺跡より発掘されています。古代ローマではすでに栽培も始められていたようです。

日本でも江戸時代以前は野生のいちごを食べていました。

現在の形のいちごは、南アメリカのチリーいちごと北アメリカのバージニアいちご種を起源として18世紀にオランダの農園で作られました。これがヨーロッパ全体に広がりました。

日本へは江戸時代にオランダから長崎に入ってきたことから、オランダいちごと呼ばれていました。明治時代にアメリカからの品種の導入により、本格的に栽培されるようになりました。

 

いちごの名前の由来

いちごの語源ははっきりしていませんが、野イチゴを食べていた古代の記述では「本草和名」では「以知古」とあります。また日本書紀には「いちびこ」という記述があります。

 

いちごの流通

本来の路地いちごは春から初夏にかけてが旬です。しかし近年ではビニールハウスでの栽培が中心となっているため、最盛期は2月から3月です。

主な生産地は、栃木県、福岡県、熊本県、長崎県、静岡県です。

 

いちごの種類

とちおとめ(栃木県)、あまおう(福岡県)、さがほのか(佐賀県)、紅ほっぺ(静岡県)
など。最近では
品種改良などで、白いいちごや粒の大き目のいちごも見かけるようになりました。

いちごの選び方

いちごの種類にもよりますが、一般的には赤色が濃く張りつやのあるもの、ヘタの緑色が濃くしなだれていないものが新鮮です。

いちごは柔らかくて傷みやすいので、パックの下側もよく見てつぶれていないものを選びましょう。

 

いちごの保存方法

いちごは長くは保管できません。室温で1~2日、冷蔵庫で3~4日程度で食べきりましょう。

 

いちごの栄養

ビタミンCを豊富に含んでいます。果糖、ブドウ糖、クエン酸、リンゴ酸、エラグ酸、食物繊維、カリウムを含みます。またポリフェノールのアントシアニンを含んでいます。

 

東洋医学からみた「いちご」

属性

寒熱 「

潤燥 「

昇降 「

臓腑 「肺・胃・肝

五味 「甘・酸

 

東洋医学的効能

生津止渇:唾液の分泌を促進して、のどの渇きを解消する。

清肝熱除煩:肝にこもった余分な熱を収めて、ストレスを解消する。

利尿:利尿作用をもたらす。

 

体質相性

・いちごは寒性で体を冷やす作用があります。そのため、喉からの風邪で発熱している方、熱っぽい「肝陽亢盛」で高血圧の方、微熱のある「陰虚」の方には合っています。

・冷え性のある「陽虚」の方には合わないので控えめにしましょう。

・「食積痰湿」の方はさらに水分を溜めてしまうので控えめにしましょう。

 

いちごの美味しいレシピ

いちご入りサラダ

材料

いちご8粒、卵2個、レタス20g、きゅうり1本、アボカド1個、オリーブオイル、バルサミコ酢、塩、コショウ

①野菜は良く洗い水分をきっておく。レタスは一口大にちぎる。

②卵は茹で卵を作り、角切りに切る。

③きゅうりは千切りに切る。

④アボカドは皮と種を取り除き、角切りに切る。

⑤いちごはヘタを取り除き、半分に切る。

⑥皿にレタスときゅうりを混ぜたものを盛り付ける。その上にアボカド、茹で卵、いちごを乗せる。

⑦オリーブオイル、バルサミコ酢、塩、コショウで味付けをする。

 

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<参考>

ウィキペディア いちご https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%B4

 

東洋栄養新書   梁こう千鶴   メディカルユーコン