ビートは日本ではあまり馴染みのない野菜かもしれませんね。最近では、所どころで見かけるようになってきました。色彩豊かな美しい野菜です。
ビートの特徴
テーブルビートはかぶのように根に丸い球根がついていて、切ると年輪のような輪紋があります。赤紫色のものがほとんどですが、オレンジ色のものもあります。独特の土の匂いがあります。
春の種まきでの収穫は6月から7月、冬の種まきでの収穫は11月から12月です。
ビートの名前の由来
ケルト語で赤を意味する「bette」に由来すると言われています。
ビートルート、ビーツ、レットビート、ガーデンビート、火焔菜(かえんさい)、渦巻き大根とも呼ばれます。
ビートの歴史背景
ビートにはいくつか種類があります。現在、一般的に野菜の食用として流通しているのは、テーブルビートと呼ばれているものですが、その起源はメソポタミア文明の遺跡やオランダの新石器時代の遺跡から発掘されていると言われています。ヨーロッパや中東アジアではかなり古くから食べられてきた野菜のひとつです。古代ローマ人はビートを重要な健康食品でまた、媚薬であると考えられていたそうです。
日本では、江戸時代初期に渡来したといわれていますが、日本の土が合わなかったのかあまり普及しなかったようです。
ビートの種類
テーブルビートなど根を食用とするビートの他に、葉を食用とするリーフビート(ふだんそう)、スイスチャード、甜菜糖をとるシュガービート(サトウダイコン)などもビートの仲間です。
品種はクロスビー、エジプシャン、レットボール、デトロイト、ダークレット
ビートの選び方
かぶと同じくらいかやや大きめで、表面がきれいで傷のないもの。張りのあるものを選びましょう。
ビートの保存方法
乾燥させないように、風通しの良い冷暗所で保管するか、茹でてから切って冷凍保存も可能です。
ビートの下処理
良く洗って土を取り除き、皮付きのままたっぷりのお湯で茹でます。(切ってから茹でると色素が流失するので、必ず皮付きのまま茹でましょう。)
竹串が入る位に茹でて、冷ましましょう。
ビートの栄養価
ビートは100gあたり、43kcalでやや糖質の多い野菜です。葉酸やカリウムを多めに含んでいます。
ビートの色素は、ベタレイン色素です。抗酸化作用があります。体内で分解できない人はそのままの色素の色が尿にでることがあります。
また、ビートやビートの葉は、シュウ酸を多く含んでいます。結石ができやすい人は控えた方が良いでしょう。
ビートの美味しいレシピ
ビートのクリームスープ
材料2人分
ビート1個、玉ねぎ1/2個、牛乳300ml、バター20g、小麦粉20g、塩、胡椒、コンソメ適量、パセリ粉
①ビートは良く洗って皮ごと茹でる。
②玉ねぎはスライスに切って炒めておく。
③フライパンにバターを入れて温め、小麦粉を少しずつ加えてだまにならないように炒める。
④弱火で良く炒めてから、レンジで人肌に温めた牛乳をだまにならないように少しずつ加えて良く混ぜる。緩いホワイトソース状になったら、残りの牛乳も入れてクリームシチューにし、玉ねぎを混ぜ合わせて弱火で加熱する。
⑤ビートは皮を剥いて細かく切る。
⑥④を人肌程度まで冷ましてからビートを加えて、ブレンダーにかける。
⑦再度鍋に入れて、温めて塩、胡椒、コンソメで味を整える
⑧器に盛り付けて、パセリ粉を振って出来上がり!
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ビートサラダ
材料2人分
ビート1個、コーン缶60g、ひよこ豆缶60g、カイワレ大根20g
和風ドレッシング適量
①ビートは良く洗い、皮ごと茹でる。冷めたら、拍子木切りに切る。
②カイワレ大根はざく切りに切る。
③コーン缶とひよこ豆缶を開けて、ビートとカイワレ大根を混ぜ合わせる。
④器に入れて、和風ドレッシングと混ぜ合わせて出来上がり!
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<参考>
ウィキペディア ビート https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88_(%E6%A4%8D%E7%89%A9)