アーモンドはラグビーボールみたいな形をしていて、とてもキュートですね。
アーモンドの名前の由来
アーモンドの形が扁平であることから「扁桃」と呼ばれるようになりました。人間の喉の扁桃腺は、アーモンドに形が似ていることから「扁桃腺」と名付けられました。
アーモンドの歴史背景
原産はアジア南西部とされています。アーモンドはかなり古くから人々に食べられていて、旧約聖書にもその名前が出てきます。ギリシャ人が最初に種を栽培し始めたとされています。古代ローマ人はアーモンドを「ギリシャナッツ」と呼んでいました。
現在生産量の多いアメリカ・カリフォルニアには、スペインの宣教師により18世紀ごろに持ち込まれたと言われています。
日本へは1950年代に本格的に輸入されるようになり、おつまみのナッツやアーモンドチョコなどを中心に人気が広がっていきました。最近では、健康志向から味のないプレーンタイプが人気となっています。
アーモンドの流通
ビターアーモンドとスィートアーモンドがありますが、食用とされているのはスィートアーモンドです。ビターアーモンドは有毒物を含むため化学処理がなされた後に、リキュールやエッセンスなどに使われます。
アーモンドは主に南ヨーロッパ、アメリカ・カリフォルニア州、オーストラリアで生産されていて、アメリカのカリフォルニア州が世界で一番多い収穫量です。
2月から3月にかけて桃や桜に似た美しい花を開花し、7月~8月に結実し、10月にかけて収穫します。その収穫方法はツリーシェイカーという機械を使って一気に落とすので迫力があります。
日本国内では、小豆島、鹿児島県、山形県でも生産されています。国内生産量は少なく、主に日本で流通しているものは、カリフォルニア産の輸入品です。
アーモンドの選び方
もし殻がついているものが購入できるのであれば、殻付きの方が劣化が遅く日持ちがします。
殻がないものは、密閉されている真空パックや袋入り、瓶入りが良いです。
塩がついていないローストされたものの方が、塩分の摂りすぎを避けられます。
アーモンドの保存方法
直射日光を避けて、冷暗所で保管が基本です。封を切ったものは早めに食べきりましょう。
長期保存の場合は冷凍しましょう。
アーモンドの加工品
おつまみ、ローストアーモンド、スライスアーモンド、アーモンドプードル、アーモンドミルク、アーモンドオイル、リキュール、エッセンスなど
アーモンドの栄養
脂質(特にオレイン酸)、ビタミンE、ビタミンB2、カリウム、マグネシウム、食物繊維などを豊富に含みます。
脂質が多いのでカロリーは100gあたり587㎉と高めです。
食べすぎには注意しましょう。
東洋医学(薬膳)からみたアーモンド
寒熱「平」
潤燥「潤」
昇降「降」
臓腑「心・肝・大腸」
五味「苦・甘」
東洋医学的効果
潤腸通便:油が豊富で腸の粘膜を潤し、便通を良くする。
美顔:肌を滋養して若返らせる。
補気強骨:気を補い、骨を丈夫にする。
体質相性
アーモンドは栄養価が高く少し食べる分には良いのですが、食べ過ぎると胃腸に負担を与えます。少なければ血脂を下げますが、多いと逆に血脂を上げますので注意しましょう。
「食積痰湿」の消化不良のある人は、胃腸の負担になるので控えめにしましょう。
「肝陽亢盛」で高脂血症の人は控えめに
「気血両虚」「陰虚」「陽虚」の人も食べ過ぎないようにしましょう。
東方栄養新書より
アーモンドの美味しいレシピ
いんげんのアーモンド和え
材料2人分
いんげん60g、人参1/4本、ローストアーモンド10粒、砂糖小さじ1、醤油大さじ1
①人参は皮をむき、棒切りに切る。
②いんげんは4cm位の大きさに切る。
③すり鉢でアーモンドをすり、砂糖と醤油を合わせる。
④いんげんと人参は茹でる。
⑤④を③に入れて混ぜ合わせる。
⑥器に盛り付けて出来上がり!
イメージ
<参考>
ウィキペディア アーモンド https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89
東方栄養新書 梁こう千鶴 メディカルユーコン