その実は赤い宝石のように赤く美しいフルーツのざくろ、まるで芸術品のようですね。
ざくろの名前の由来
ざくろの名前の由来は、中国語の「石榴」または「安石榴」から来ています。
ざくろの歴史背景
原産地は西南アジアや中東という説やヨーロッパやアフリカという説があり、はっきりとはわかっていません。地中海からインドでは、古くから食べられてきました。古代エジプトやギリシャでも食べられていて、その後広い地域に広がったようです。
日本へは、中国から平安時代に伝えられました。食べるというより、観賞用として栽培されていました。種が多いことから、子孫繁栄のシンボルとして親しまれていました。
ざくろの流通
日本での生産量は少なく、ほぼ輸入品です。アメリカのカリフォルニアやイラン産がほとんどで、9月から11月が旬です。
ざくろの選び方
皮がしっかりと張っているもの。大きさの割にずっしりと重みがあるもの。皮が割れていないもの(日本産のものは割れているものもあります。)
日本の在来種は熟すと先端が割れますが、輸入の外来品は割れない品種です。
ざくろの保存方法
袋に入れて冷蔵庫で保存します。または実だけを取り出してよく洗って、水をしっかりときったものを、密閉できる袋に入れて冷凍することができます。
ざくろの食べ方
包丁で皮を開いて、中の赤いゼリー状の実を取り出します。実の周りに付いている黄色い皮は丁寧に取り外しましょう。洗った実はザルで洗い、水を切ります。
皮には毒があるので、食べないようにしましょう。
ざくろの料理・加工品
生食(種の周りのゼリー)、ジュース、グレナディンシロップ、ジャム、ゼリーなど
※ ザクロの木の皮や根は駆虫薬や漢方薬としても使われています。
ざくろの栄養
カリウム、タンニン、ポリフェノールなどを含みます。
東洋医学(薬膳)からみた「ざくろ」
寒熱「温」
潤燥「潤」
収散「収」
臓腑「肺・胃・大腸」
五味「甘、微酸渋」
東洋医学的効能
生津止渇:唾液の分泌を促して、喉の渇きを収める。
渋腸止瀉:大腸の機能を良くして、下痢を収める。
体質相性
「気滞うっ血」:血行を良くする効能があるので、体質に合っています。
「気血両虚」「陰虚」「陽虚」:の方は酸味と渋みが胃腸を刺激するので控えめにしましょう。
どんな体質のかたも食べすぎは良くないので、ほどほどにしましょう。
美味しいざくろのレシピ
ざくろゼリー
材料
ざくろジュース100ml、ざくろの実20g、水400ml、砂糖10g、粉寒天4g、ミントの葉
①鍋に粉寒天を規定の中から水でふやかす。
②①の鍋に残りの水と砂糖を加えて、火にかける。
③ざくろジュースを加える。
④器にざくろの実をいれておく。
⑤③が粗熱が取れたら、④の器にいれて冷蔵庫で半日冷やす。
⑥ゼリーが固まったら器から皿に盛り付けて、上にミントの葉を飾る。
イメージ
<参考>
ウィキペディア ざくろ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%82%AF%E3%83%AD
東方栄養新書 梁こう千鶴 メディカルユーコン