ニンジン

ニンジンの特徴 ニンジンは、セリ科の植物でβカロチンを特に多く含む緑黄色野菜です。生でも加熱しても美味しく食べられます。以前は匂いが強いことから子供からは敬遠される野菜のひとつでしたが、最近では匂いがあまりせず、甘味も強いことから好まれるようになりました。   ニンジンの名前の由来 ニンジンという名前は、元々は朝鮮ニンジンの根の部分が人の形に似ていたために「ニンジン」と呼ばれていました。野菜のニンジンはもとは「こらふ・こらふく」と呼ばれていましたが、形が似ていたため同じ名前が付けられたと言われています。   ニンジンの歴史背景 原産地は中央アジアです。かなり古くからあり、2000年以上前から栽培されています。トルコからヨーロッパやアジアに伝えられたと言われています。16~17世紀ごろに金時ニンジンなどの東洋ニンジンが始めに日本に入ってきました。そして19世紀ごろに西洋ニンジンが入ってきて今では西洋ニンジンが一般的に流通しています。   ニンジンの流通 通年ありますが、春と秋から冬が旬の野菜です。千葉県、北海道、徳島県などの出荷量が多く生産地として有名です。冬ニンジンは産地が増えて茨城県、埼玉県、愛知県などからも出荷量が増えます。輸入も多く、中国、台湾、ニュージーランドから輸入されています。   ニンジンの種類 東洋ニンジン 金時ニンジン、熊本長ニンジン、沖縄島ニンジン 西洋ニンジン 五寸ニンジン(一般的に販売されているもの)、子安三寸ニンジン、ミニキャロット、ホワイトニンジンなど   ニンジンの選び方 西洋ニンジンは、芯の部分が小さく締まっていて、色が濃く皮につやと張りがあるもの。触ってなめらかなものが良いとされています。 金時ニンジンは鮮やかな赤色で、先の方まで張りがあるものが良いとされています。   ニンジンの保存方法 葉がついているものは、購入後にすぐに切り落としましょう。 袋に入れたままで汗をかくと傷みやすいので、風が通るようにして保存しましょう。または冷蔵庫で保存しましょう。   ニンジンの栄養 βカロチン、カリウム、食物繊維を特に多く含みます。その他... Read More | Share it now!

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ブロッコリー

ブロッコリーが美味しい季節になりました。ブロッコリーは通年ありますが、冬の野菜です。ブロッコリーの魅力をお伝えします。   ブロッコリーの特徴 ブロッコリーはアブラナ科の野菜で、キャベツの親戚です。緑黄色野菜です。普段食べるブロッコリーの房の部分は花蕾なので、そのまま放っておくと黄色い花が咲きます。 通年店頭で販売されていますが、冬の寒い時期の野菜です。11月から3月が旬です。   ブロッコリーの名前の由来 イタリア語の萌芽(brocco)が名前の由来です。あまり有名ではありませんが、和名は「メハナヤサイ」「ミドリハナヤサイ」といいます。   ブロッコリーの歴史背景 原産地は地中海沿岸です。イタリアで野生のキャベツを栽培したところ、変種が生まれて、それがブロッコリーになったといわれています。古代ローマ時代にはすでに食用にされていたようです。20世紀に入ってからアメリカで急速に広がり、明治初年に日本に入ってきました。そして昭和40年代に見た目やその便利さもあり、広がっていきました。   ブロッコリーの流通 主な国内生産地は、北海道、愛知県、埼玉県、香川県です。収穫後にすぐに低温での管理が必要です。 輸入物も多く、アメリカ、中国、メキシコからのものが主流です。   ブロッコリーの選び方 濃い緑色で花が咲いておらず、花蕾の部分がかたくこんもりと盛り上がっているもの。重量感があり、茎の切り口がみずみずしいものを選びましょう。   ブロッコリーの保存方法 袋に入れて、野菜室で保存しましょう。長く置くと花が咲いたり、水分が失われるので早めに使いきりましょう。 半茹でにして、冷凍することもできます。   ブロッコリーの栄養 ベータカロチン、ビタミンC、葉酸、ビタミンB群、ビタミンK、カリウム、食物繊維を豊富に含みます。 またスルフォラファンも含みます。 スルフォラファンとは ファイトケミカルのイソチオシアネートの1種です。体内で解毒酵素や抗酸化酵素の生成を促進し、抗酸化力や解毒力を高めると言われています。   ブロッコリースプラウト ブロッコリースプラウトは、ブロッコリーの新芽です。カイワレ大根に見た目がよく似ています。発芽3日後のブロッコリースプラウトには、スルフォラファンが20~50倍含まれていると言われています。   東洋医学(薬膳)からみたブロッコリー 属性 寒熱「平」 潤燥「潤」 臓腑「肝・脾・大腸」 五味「甘」   東洋医学的効能 利五臓:五臓の機能を調整して回復させる。 利関節・通経絡:関節を丈夫にして、気の巡りを良くする。   体質相性 気血両虚、老人:ブロッコリーは胃腸に優しいので、体質に合っています。 陽虚:お腹が冷えやすい方は控えめにとりましょう。   ブロッコリーの美味しいレシピ <ブロッコリーのグラタン> 材料4人分 ブロッコリー200g程度(一株)、人参1/2本、マッシュルーム5個、玉ねぎ1/2個、冷凍むきエビ160g、バター20g、小麦粉20g、牛乳200ml、コンソメ、塩コショウ、ピザ用チーズ20g、白ワイン ①ブロッコリーは良く洗い、小房に分け切る。茎は短冊切りに切る。房は水を少し入れた鍋を沸騰させて、茎と房を入れて蓋をして1分加熱しザルに上げておく。 ②人参は皮をむいて、短冊切りにし、玉ねぎは皮をむいてくし切りにする。 ③マッシュルームはスライス切りにする。 ④冷凍エビは解凍して、水をきり白ワインをふる。 ⑤フライパンに油を入れて、中火で加熱する。人参、玉ねぎ、ブロッコリーの茎を入れて炒める。野菜に火が通ってきたら、エビを入れて加熱する。塩コショウで味付けして、耐熱の加熱容器に敷きつめる。 ⑥フライパンを綺麗に洗い、乾かす。 ⑦フライパンにバターを入れて溶かし、小麦粉を入れて弱火で炒める。人肌程度に温めた牛乳を少しずつ入れて、ダマにならないようにホワイトソースをつくる。コンソメと塩コショウで味を整える。 ⑧耐熱の加熱容器の具材の上にホワイトソースを乗せて、均等になるように整えて上にピザ用チーズを乗せる。 ⑨180度のオーブンで7~8分程度焼いて、表面に少し焼き色がついたら出来上がり!       イメージ トップへ戻る   ホームへ戻る <参考> ウィキペディア ブロッコリー  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%BC ウィキペディア  スルフォラファン https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3 東方栄養新書    梁こう千鶴   メディカルユーコン ... Read More | Share it now!

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小松菜

小松菜が美味しい季節です。炒めてもシャキシャキした歯ごたえが食欲をそそりますね!   小松菜の特徴 通年ある野菜ですが、冬が旬の緑黄色野菜です。アクが少なく下茹でがいらないので、手間がかからずに料理に使える便利な野菜です。シャキシャキ感が美味しく、炒め物、鍋物と幅広い料理に彩りを添えます。緑黄色野菜なので、油と一緒に調理するとビタミンの吸収が高まります。   小松菜の名前の由来 小松菜は当初、生産地である江戸の葛西にちなんで「葛西菜」と呼ばれていました。江戸時代初期に小松川付近で取れたものが将軍に献上された時に、椀屋久兵衛が「小松菜」と呼んだことから、名前が変わったと言われています。   小松菜の歴史背景 原産地は東京都江戸川区付近です。江戸時代以前から食べられていたものでしたが、江戸時代に改良されました。 アブラナ科のツケナの野生種は地中海沿岸、中央アジア、ヨーロッパにかけて広く自生していました。日本には奈良時代以前に渡来していて、そこからそれぞれその地に合った種が生まれていったものとされています。   小松菜の流通 東京、埼玉、茨城、群馬、新潟などが主な生産地で、12月から2月が旬になります。   小松菜の選び方 葉の緑色が濃く、芯がしっかりとピンとはっているもの。葉の黄ばみがなく、みずみずしいものを選びましょう。 小松菜の保存方法 乾燥しないように新聞紙に包み、冷蔵庫に縦にいれるのがお勧めです。葉が黄色くなるので、2~3日ぐらいで使い切るようにしましょう。   小松菜料理 炒め物、お浸し、サラダ、鍋物、みそ汁などのスープ類等   小松菜の栄養 ベータカロチン、ビタミンC、鉄、カルシウムなどを豊富に含んでいます。 下ゆでをする必要がないので、比較的ビタミンの減少率も少ない野菜です。   東洋医学(薬膳)からみた「小松菜」 寒熱「平(涼)」 昇降「降」 臓腑「脾・胃」 五味「甘」   東洋医学的効能 清熱除煩:体内の余分な熱を収めて、イライラを解消する 通利胃腸:胃腸の働きを改善し、便通を促す   体質相性 肝陽亢盛の人:小松菜は気を降ろし、体にこもった熱を収めるため体質に合っています。 気血両虚、陽虚の人:胃腸の働きがあまり強くないので、食べ過ぎない方が良いでしょう。   小松菜の美味しいレシピ 小松菜のシャキシャキ炒め 材料4人分 小松菜150g、人参1/3本、きくらげ10g、桜エビ20g、油、塩少々、醤油小さじ1 ①きくらげは水で戻しておく。 ②野菜は良く洗う。人参は皮をむいて短冊切りにする。 ③小松菜は4cmくらいのざく切りに切る。茎の部分と葉の部分を分けておく。 ④フライパンに油を入れて火をつける。 ⑤人参、小松菜の茎、桜エビをいれて炒める。 ⑥小松菜の茎が柔らかくなってきたら、葉ときくらげを加えて炒める。 ⑦塩と醤油で味付けをする。 ⑧野菜からあまり水が出ないうちに、小松菜の葉がしんなりしたら火を止める。 ⑨器に盛り付けて出来上がり!     イメージ トップへ戻る   ホームへ戻る   <参考> ウィキペディア 小松菜 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%9E%E3%83%84%E3%83%8A ... Read More | Share it now!

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旬の味覚  ぶり

  この時期には欠かせない魚、たっぷりと脂がのった「ぶり」は格別な味わいです。   ぶりの名前の由来 ぶりの名前の由来はいくつか説があります。脂が多い魚であることから「あぶら」が「ぶら」となり「ぶり」に転じた、また、身が赤くてぶりぶりしているから「ぶり」となったという説があります。また魚へんに師と書くのは、師走のころに取れる魚であることからという説、または大魚であることからこの漢字が用いられたとされています。 ぶりの出世名 ぶりは大きさにより名前が変わる出世魚であることで有名です。各地で呼び方が変わります。 東北:コゾクラ・ツバイソ⇒フクラギ⇒ガンド⇒ブリ 関東:モジャコ⇒ワカシ⇒イナダ⇒ブリ 関西:モジャコ⇒ワカナ⇒ツバス・ヤズ⇒ハマチ⇒ブリ 南四国:モジャコ⇒ワカナゴ⇒ハマチ⇒メジロ⇒オオイオ⇒スズイナ⇒ブリ どこも80cm以上のものを「ぶり」と呼んでいます。 地域によっては大きさに関わらず、養殖物をはまち、天然物をぶりと呼ぶ地域もあります。   ぶりの歴史背景 古くから日本人に食べられてきた魚です。青森県の三内丸山遺跡から、ぶりの骨が発掘されています。本格的に食べられるようになったのは、室町時代からです。文献では「はまち」の名前が登場しています。 出世魚で縁起物とされ、正月には欠かせない魚となっている地域もあります。 ぶりの流通 ぶりの生息地は広範囲で、東シナ海からカムチャッカ半島を回遊し、日本海、日本近海の太平洋が主な生息地です。 冬が旬で脂が乗っています。 島根県、鳥取県、長崎県、石川県、千葉県が収穫量が多く、養殖は鹿児島県、愛媛県、大分県、長崎県が有名です。近年では北海道でも獲れるようになりました。   ブリの選び方 一匹物は体が丸みを帯びて、むっちりとしていて、つやと張りがあるもの。背中が黄色く尾が黒ずんでいないもの。 切り身は身がピンク色で、血合いの部分が黒ずんでいないもの。 天然物は身が締まっていて筋肉質で、養殖物は脂の乗りが多いという特徴があります。   ぶりの保存方法 脂が多く、鮮度が落ちやすいので、鮮度が良いうちに食べましょう。   ぶりの料理 刺身、寿司、焼き魚、煮魚、あら煮、粕汁、鍋物 かぶら寿司、塩ブリ、巻きぶり、おせち料理   ぶりの栄養 たんぱく質、脂質(オメガ3 EPA・DHA)、ビタミンE、ビタミンB群、ビタミンDなどを多く含んでいます。   東洋医学(薬膳)からみた「ぶり」   寒熱 「温」 臓腑 「肝・脾・腎」 五味 「甘・酸」 東洋医学的効能 補気血、滋養強壮   ぶりの美味しいレシピ ぶり大根 材料2人分 ぶり切り身2切れ、大根1/4本、生姜1カケ、酒大さじ1、みりん大さじ1、砂糖小さじ1、醤油大さじ2.5 ①ぶりに塩をふり30分置く。出てきた水分を捨てて水洗いし、水分を拭き取り食べやすい大きさに切って酒をふる。 ②大根は皮をむいて、3~4cmの厚みのある半月切りか、いちょう切りに切る。 ③生姜はスライスと飾り用に千切りに切る。 ④大根は水で半分火が通る位まで煮て、ザルに上げておく。 ⑤鍋に調味料と生姜、水を入れて、中火にかける。 ⑥汁が煮立ってきたら、ブリを入れる。ブリに火が通ってきたら大根を入れて弱火で煮る。 ⑦大根に味が染みてきたら、火を止めて20分くらい放置する。 ⑧皿に盛り付けて、針生姜を乗せて出来上がり!   イメージ トップへ戻る   ホームへ戻る   <参考> ウィキペディア ぶり https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA   ... Read More | Share it now!

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旬の味覚   温州みかん

この季節にはおなじみ「みかん」です。冬のフルーツの代表格です。 皮がむきやすく食べやすいので、誰にでも人気のあるフルーツです。乾燥する季節には嬉しいジューシーな果実は欠かせませんね。 温州みかんの名前の由来 温州みかんは、実際は日本が原産なのですが、名前がつけられた当初は、中国の温州の柑橘類の種が原種であると考えられたためにつけられた名前です。 みかんという名前は、甘い柑橘という意味から「密柑」でみかんと読みます。   温州みかんの歴史背景 原産地は日本の鹿児島県です。 中国から入ってきたみかんの種から、偶然に出来た品種です。15、16世紀ごろに鹿児島県長島に漂着した種を植えたことが始まりと言われています。明治時代以前は九州地方のみで栽培されていました。その後各地へ広まっていきました。 種が無いことから始めは縁起が悪いとされていましたが、今では逆に種が無いことで食べやすく人気があります。   温州みかんの流通 多くの地域で栽培されていますが、生産量の多い産地は、熊本県、長崎県、和歌山県、愛媛県、静岡県です。9月ごろから極早生種が出回り始め、市場への出回り量は12月が最も多いです。 世界的にも評価の高い日本の果物で、中国、トルコ、スペインなどでも栽培されています。     温州みかんの選び方 色が濃くてつやがあり、皮に薄いもの。皮がつるつるして張りがあり、重量感があるものを選びましょう。   温州みかんの保存方法 風通しの良い場所に保管しましょう。箱で購入する場合は、一度全て出して全てのみかんを確認し、傷んでいるものがあれば取り除きます。(傷んでいるものが入っているとその周りも傷んできます。)下にあったものを上にするように位置を変えて戻します。湿度がこもりやすいので、空気の流通があるように蓋は開けて保管しましょう。   温州みかんの加工品 ジュース、ジャム、ドライフルーツ、缶詰、冷凍ミカンなど   温州みかんの栄養 ビタミンC、カリウム、ベータカロチン、クエン酸、食物繊維、βクリプトキサンチン、シネフィリン、ヘスペリジン、糖質などを含みます。 βクリプトキサンチンとは:みかんに特に多く含まれるカロテノイドの1種です。抗がん作用が高いのが特徴です。 ヘスペリジンとは:柑橘類の皮に含まれる苦み物質で、毛細血管の強化、血流の改善の作用があります。 シネフィリンとは:みかんの酸味成分で、交感神経の働きを活発化し代謝を促進します。   東洋医学(薬膳)からみた温州みかん 寒熱「微温」 昇降「昇」 潤燥「潤」 臓腑「肺・脾」 五味「甘・酸」 東洋医学的効能 開胃:食欲を促進する。 止渇潤肺:喉の渇きを潤し、肺の結膜を潤す。 理気健脾(皮):気の巡りを良くして、消化吸収を促進する。 燥湿化痰(皮):余分な水分を除き痰を収める。 体質相性 「肝陽亢盛」熱っぽくのぼせ気味の体質で、高血圧の人には合いません。 「食積痰湿」痰が生じやすいので、果実は痰を生じさせやすくするため向いていません。皮は逆に痰湿を除くので向いています。 みかんは食べ過ぎると甘味が体に熱をこもらせて、体内で処理しきれない余分な水分を滞らせる性質があります。食べすぎには気をつけましょう。   みかんを使った美味しいレシピ 鶏肉のみかんソースかけ 材料2人分 鶏モモ肉2枚、塩コショウ、酒大さじ1、油適量、100%みかんジュース100ml、醤油小さじ半分、片栗粉適量、エリンギ2本 ①鶏モモ肉は包丁を入れて開き、酒を振り、塩コショウする。 ②エリンギは食べやすい大きさに切る。 ③みかんジュースと醤油を鍋に入れ、火にかけて水溶き片栗粉でとろみをつける。 ④フライパンに油を入れ、中火にかけ鶏モモ肉はを皮から入れる。 ⑤片面が焼けたらひっくり返して、もう片面も焼く。エリンギも入れて一緒に焼く。 ⑥器に盛りつけて、上からみかんソースをかける。エリンギも添えて出来上がり!     イメージ トップへ戻る   ホームへ戻る   <参考> ウィキペディア... Read More | Share it now!

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旬の味覚 春菊

  秋から冬に美味しくなる春菊、鍋物やすき焼きには欠かせません。あの独特な香りがくせになりますね。   春菊の名前の由来 関東では「春菊」、関西では「菊菜」と言われています。菊の仲間で、春から初夏にかけて開花するためその名が付いたようです。   春菊の歴史背景 原産地は地中海沿岸です。ヨーロッパでは観賞用とされていて、食用にはなりませんでした。食用にしているのはインド、中国、朝鮮半島や日本などの東アジアだけのようです。日本へは朝鮮半島から、沖縄や本州に室町時代に伝えられました。   春菊の流通 通年出回っていますが、旬は冬の11月~3月にかけてです。福岡、兵庫、大阪、千葉、栃木、群馬など広範囲で栽培されて出荷されています。 奈良で栽培される春菊は「大和きくな」と呼ばれています。香りはマイルドです。 葉の切り込みの少ない大葉種は主に九州地方で、葉の切り込みの多い中葉種は関東地方で、株ごと出荷するのは主に関西地方で収穫されています。 大葉種は香りや味はやわらかでクセはあまりありません。中葉種は香りが強いのが特徴です。   春菊の選び方 葉の色が濃く、張りがあり、香りの強いもの。古いものは葉がしんなりしてきます。 味は産地によって違いがあり、比較的に関東地方のものは苦く、中国地方のものは苦みが薄く甘めです。   春菊の保存方法 乾燥しないように新聞紙に包むか、袋に入れて冷蔵庫で出来れば立てておく。   春菊の料理 鍋物、お浸し、炒め物、天ぷらなど   春菊の栄養 ベータカロチン、カリウム、カルシウム、葉酸、食物繊維などを含んでいます。   東洋医学(薬膳)からみた春菊 属性 寒熱「平」 昇降「昇」 臓腑「心・肝・肺」 五味「甘・辛」   東洋医学的効能 「清血養心」浄血作用があり、心の機能を回復する。 「潤肺消痰」肺の粘膜を潤し、その機能を回復させる。痰を解消する。 体質相性 「気血両虚」「陽虚」のかたは胃の負担になるので、多く食べすぎないように量は控えめにしましょう。 その他の方は、特に問題はありません。ただ食べすぎはどんなものでも負担になります。   春菊の美味しいレシピ   春菊の胡麻和え 材料2人分 春菊100g、人参1/3本、白すりごま10g、砂糖小さじ1、だし汁、醤油大さじ1 ①野菜は良く洗う。お湯を沸かしておく。 ②人参は皮をむいて、短冊切りに切る。春菊は4cmぐらいに切る。 ③お湯が湧いたら、人参と春菊の茎を先に茹でる。茎がある程度柔らかくなったら、葉を入れて、すぐにザルにあける。 ④ザルに流水をかけて冷やし、水をきっておく。 ⑤ボウルに砂糖、だし汁、醤油、白すりごまを入れて良く混ぜ合わせる。 ⑥⑤のボウルによく水をきった人参と春菊を入れて和える。 ⑦器に盛り付けて出来上がり!     イメージ トップへ戻る   ホームへ戻る   <参考> ウィキペディア 春菊 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%82%AF   東方栄養新書   梁こう千鶴   メディカルユーコン ... Read More | Share it now!

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