野菜の栄養を最大限逃さない調理法 ~効果的に野菜を食べましょう

 せっかく美味しく作った野菜料理に栄養があまり含まれていなかったら、とても残念ですよね。 野菜の栄養を逃さず、そして美味しく食べるためのポイントをお伝えします。   1、新鮮な野菜を購入する これは、とても大切なポイントです。野菜は収穫してから、時間の経過が長ければ長いほどビタミンなどの栄養価が失われていきます。 購入する際には、いつも新鮮な野菜を扱っているお店、温度管理や日に当たっていないかなど保管方法に気を配っているお店、野菜の張り感や色などをしっかり確認して購入するようにしましょう。 カット野菜は、加工する時点ですでにビタミンやミネラルの損失があります。できれば、カットされていない野菜を購入した方が望ましいです。カットしたものを購入したときは、なるべく早めに食べましょう。   2、野菜の保管方法に気を配る 新鮮なものを選んで購入してきた野菜も家での保管方法によっては、栄養が激減してしまう可能性があります。なるべく、野菜に合った保存方法で栄養を逃さないようにしましょう。基本は野菜の生育環境に近い状態が望ましいです。例えば、夏野菜は冷蔵庫に入れっぱなしは寒すぎて低温障害が起きますので常温や野菜室で冷気が当たらないようにしたり、長ねぎは縦に保管した方が新鮮さを保てます。 野菜によって、合う温度があります。冷蔵保存のもの、室温で保存した方が良いものがあるので下記を参考にしてください。 また大根やかぶなど葉がついたものは、そのままにすると生育してしまうので葉と根菜の部分で切り分けましょう。 基本的には、光が当たると光合成をするので劣化が早くなります。光の当たらない場所に保存しましょう。しかし、椎茸は日に当てることでビタミンDが増えます。 また、野菜は生ものです。購入後は新鮮なうちになるべく早めに食べましょう。   冷蔵庫保存 ほうれん草、小松菜、レタス、キャベツ、人参、白菜、大根、なす、もやし、かぶ、長ねぎ、ブロッコリー、きゅうり、キノコ類、ごぼう、カット野菜(切ってあるかぼちゃも含む)など 常温保存 じゃが芋、さつま芋、玉ねぎ、かぼちゃ(切ってないもの)、トマトなど   3、色の濃い緑黄色野菜は油と共に料理する   色の濃い野菜には、ビタミンAなどの脂溶性ビタミンが含まれています。体内で吸収されるためには油が必要なので、一緒にとったほうが効果的です。炒め物や和え物、サラダに油を加えましょう。   4、色の薄い野菜は加熱しすぎない   色の薄い野菜には、ビタミンB群やビタミンCが含まれているものが多くあります。それらのビタミンは熱に弱く減少してしまいます。また水溶性のビタミンなので水にさらす時間が長いと流出してしまいます。短時間でしっかり洗い、加熱する際には短時間にしましょう。   5、冷凍することで栄養アップするものもある キノコ類は冷凍することで栄養が多くとれるようになります。なぜかというと、細胞壁が壊れやすくなり、中からうまみ成分や栄養価が出てきやすくなるためです。 小松菜も冷凍することでビタミンCやビタミンB群の損失を減らすことができます。   6、スープにすることで摂りやすくなる栄養もある 細胞の奥に含まれる色素成分などのファイトケミカルは、スープとして煮ることで細胞膜が壊れて体内で吸収しやすくなります。またスープの汁にも有効成分が多く含まれるので、一緒に摂ることができます。   7、栄養を摂りやすくする切り方がある それぞれの野菜に合った切り方をすることで、体内でより吸収しやすく有効に栄養素をとることができます。 <例> 玉ねぎ みじん切りが一番効果的な切り方です。有効成分のアリシンを摂ることができます。ただ、水にさらすと激減してしまうので、水にさらさずに切ってから10分ほど放置すると元の成分の硫化アリルがアリシンに変化します。アリシンは血液サラサラ成分とも呼ばれ、血管の健康に役立つ成分です。   人参 人参は内側と外側の栄養価が大きく違います。外側にカロチンやポリフェノールなどの栄養価が多く含まれているので、外側と内側を一緒に切るような輪切りや乱切り、いちょう切りが良いでしょう。皮にも多くポリフェノールが含まれていますので、有機栽培のものは皮を剥かずに良く洗って使うのがお勧めです。   ピーマン ピーマンは独自の苦みが苦手な人は縦切りがお勧めです。なぜならピーマンの細胞が縦に並んでいるので、横に輪切りに切ると苦みが多く出てきます。ただ、この苦みはクエルシトリンというポリフェノールなのでデトックスや高血圧予防に有効と言われています。苦みが気にならず、この成分を効果的に摂りたい方は横にスライスに切ってサラダなどに加えるのも良いでしょう。   ほうれん草 ほうれん草はシュウ酸を含むため茹でてから使うのが一般的です。茹でる前に切ってしまうと切り口からどんどんビタミンCが流出してしまいます。必ず切るのは茹でてからにしましょう。   美味しく野菜を食べて、ビタミンやミネラル、ポリフェノールなどの栄養を体の中でしっかりと使えるようにしていきましょう。   トップへ戻る ホームへ戻る   <参考文献> 野菜の保存方法一覧 野菜は鮮度が大事!上手に保存するコツを フェリシモ  https://www.felissimo.co.jp/kraso/blog/posts/74614   その調理、9割の栄養捨てています! 東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 世界文化社   ... Read More | Share it now!

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知らずに摂っているかもしれない  ”危ない油”

油には色々な種類があります。体に入った油はエネルギー源になるだけでなく、細胞膜や脳、神経組織の原料になったりホルモンの原料になります。つまり体の原料を作るものでもあるのです。健康な体を保つためには、なるべく質の良い油を必要なだけ摂りたいものです。 油の種類についてはこちらで詳しく説明していますのでご覧いただきたいのですが、今回はなるべく摂りたくない油の代表格「トランス脂肪酸」についてご説明致します。   トランス脂肪酸って聞いたことありますか? トランス脂肪酸は人工的に作られた油脂の一種です。日本国内では多くの食品(特に加工品)に含まれていますが、世界的には規制している国が増えています。なぜ規制している国があるのかというと、最近の研究でトランス脂肪酸を摂ることでの健康に関しての懸念があることがわかってきているからです。 私たちの身近には、スーパーマーケットに並んでいる商品の中にも「トランス脂肪酸」を含んでいるものが多くあります。普段何気なく買っている食品の中にも入っている可能性があるのです。   1)... Read More | Share it now!

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ストレスに負けないための食生活

コロナウイルスの流行で生活が変わり、イライラしたり、不安になったり、ストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。仕事に支障が出て気持ちが重くなったり、在宅ワークで生活リズムが崩れたり、生活の変化で体がだるかったり・・・ストレスの原因になる出来事が通常よりも多いですよね。 また、精神的なストレスに加えて、肉体的にも気温や湿度、体調など私たちの体は色々なストレスを対処していて大変な状況です。 その都度ストレスサインを見逃さず、その時に出来ることを行うことでストレスが軽減されます。 1、ストレスについて 1)そもそもストレスって何? ストレスとは外部からの刺激によって、気持ちや体に生じる緊張状態(ストレス反応)のことです。外部からの刺激というのは、仕事が忙しい、うまくいかない、人間関係で悩むなどの社会的要因、天候・騒音などの環境的要因、病気にかかる・睡眠不足などの身体的要因、不安や悩みなどの心理的要因などがあり、日常の様々な変化がストレスの原因となりえます。またストレスは悪いことばかりではなく、良い刺激もあります。例えば、結婚や出産、入学、卒業、引っ越しなど新しい環境になる時にも一定のストレスはあります。 また、ストレスは急性と慢性があります。急性のストレスとは、例えば何かショックなことを聞いた時、会議でのプレゼンテーションなど精神的にストレスがかかる場合や急に冷たい水に入る時などの身体的にストレスがかかる場合、一時的にストレスがかかることです。 慢性のストレスとは、例えば職場の人間関係などでずっと悩んでいたり、事故に巻き込まれるなど精神的身体的なストレスを長期的に感じる状況にあることです。 ストレスは自律神経が大きく関係しますが、急性の場合は交感神経が優位になり体は戦闘態勢となります。血圧や血糖値の上昇、心臓はドキドキし、手に汗を握る、血液は固まりやすくなり、筋肉は硬直するような体の変化があります。 一時的であれば、その後副交感神経が優位になり、体がリラックスモードに入り心拍数は通常に戻り、血圧や血糖値も戻ります。 日常の生活では色々な出来事とともに、このような自律神経の調整により繰り返されているのが通常です。ただ、問題なのはそのストレスが長期間続き慢性化することなのです。長期間続くと体の中では色々な問題が生じてきます。 高血圧、心臓病、糖尿病などの慢性病にかかりやすくなる、免疫が低下し風邪をひきやすくなったり、気分的に落ち込みうつ病になりやすくなる、認知症にかかりやすくなるなど多くの問題が出てくる可能性があるのです。 生きている限り、全くストレスが無いということはないので、どうやって付き合っていくのかが大切です。 負担に思うストレスが続くときには、心も体も悲鳴を上げているかもしれません。 私たちはストレスを感じている時には色々な体の反応があります。ストレスのサインを感じたら、早めにケアをしましょう。   2)ストレスのサイン~体が対処できなくなってきた時には体にどんな変化が出てくるのでしょうか ・不安になったり、緊張したり、普段以上に疲れを感じる ・イライラしたり、怒りっぽくなる ・気分が落ち込む ・やる気が出ない ・人づきあいが面倒になり、避けるようになる ・寝つきが悪くなったり、夜中や朝方に目が覚める ・肩こり、頭痛、腹痛などの症状がでる ・めまいや耳鳴り、心臓が急にドキドキする動悸がある ・普段に比べて食欲がない、もしくは食べすぎてしまう ・下痢になったり便秘になる ・涙がでる このような症状が出てきたら、ストレスのサインかもしれません。 放っておかずになるべく早めに対処した方が良いのです。   3)ストレスの耐性度 ストレスの耐性度は個人差があり、よくバケツに例えられます。一人ひとり耐えられるストレスの量は、バケツの大きさが違うようにそれぞれ違うのです。また人によって同じ環境下であっても、その受け止め方は様々です。 それにストレスを感じた時に出るサインは一人ひとり違います。ストレスを感じた時に自分がいつもどんな風になるのかを知っておきましょう。例えば上記に書いた変化のサインがいくつか当てはまる人もいるかもしれませんし、その他にもいつもと違う反応をする、呼吸が浅く早くなる、蕁麻疹やアレルギー反応が強くなるなどの症状が出る場合もあります。 ストレスホルモンによって体に影響が出てくる場合があります。ひどくなると、動悸がしたり、血糖値が高くなったり、血圧が上がったり、血流が悪くなったり、病気を引き起こす可能性もあるのです。   4)ストレス状態を長期間放置してしまうとどんなことが起こるのでしょう? ストレスには段階があります。 第1段階:警告反応期 ストレスに対して体の緊急対応をしている時です。ストレスを受けてすぐの状況で、体温・血圧・血糖値の低下、血液の凝縮、胃潰瘍の形成などがあります(ショック相)。その後、体温、血圧、血糖値の上昇があり、副腎の肥大、筋肉の緊張などがでてきます(抗ショック相)。イライラしたり、肩こり、ミスなどが起こりやすくなります。 第2段階:抵抗期 ストレスがそのまま続くと適応反応は抵抗期に入ります。この時期は持続するストレスの原因のストレッサーと私たちの体や気持ちの抵抗力とが一定のバランスをとり、生体防衛反応が完成される時期です。しかしエネルギーが消耗すると、適応力が徐々に低下していきます。 第3段階:疲弊期 長期にわたって多くストレスを受け続けたために、体が疲労困憊し、もはやストレスに適応できなくなった状態です。 こうなると、最初にストレスを受けた時のショック相に似たような症状が起きてきます。それ以降のストレスは、すべて生体にとって悪影響を及ぼします。気分が深く落ち込み、無気力、集中力の低下、物忘れがひどくなります。 非常に病気になりやすくなり、精神的にはうつ病や心身症などの発症率も高くなってきます。身体的には体重が増えたり、糖尿病、高血圧、心臓病、認知症などにもなりやすくなります。 そして、このまま放置すると、生命を維持するのは困難になって、体温の下降、胸腺・リンパ節の萎縮、副腎皮質の機能低下などが起こり、死に至ることもありますので、専門家の関与が必要です。   5)具体的には何をしていくと良いのか ストレスは交感神経が優位に働いている緊張状態なので、副交感神経を優位にするようなリラックス効果の高いことを生活にとり入れていきましょう。 ストレスが1か月間続くようなことがあれば、なるべく早めにストレス解消していきましょう。心が疲れ切らないうちに対処していきましょう。 具体的には、以下のようなことを無理なく行っていくのがお勧めです。 <具体例> ・ヨガや瞑想、ぬるめのお湯に入浴する ・ウォーキング、軽いジョギングやダンスをしてハッピーホルモンのセロトニンをだす ・日光浴をする ・趣味に没頭する ・コメディや楽しいものをみて、笑う時間を増やす ・ガーデニングをして土をさわったり、草花や自然に触れることで心が癒されます ・ペットを可愛がる ・旅に出る(コロナパンデミックが終わったら) ・深呼吸をする ・掃除をする ・仲の良い人と話す ・睡眠時間を確保する ・音楽を聴く ・リラックスできるお茶などを飲む ・ストレスのたまりにくい食生活をする   それでも改善できないストレスには一人で悩まず早めにプロのカウンセラーに相談する、または心療内科に相談するなどの対策をとりましょう。     2、ストレスに負けないための食生活 体はストレスを感じると特定のホルモン(アドレナリンやノルアドレナリン、コルチゾールなど)を大量に放出しストレスに備えようとします。その大量に放出されたホルモンが脳の興奮を引き起こしたり、ホルモンバランスの乱れでイライラします。 この状況下では体の仲の栄養素も多く消費され、不足するとまたホルモンバランスが整わずイライラするという悪循環に陥ります。食事からストレスを軽減できる食事を紹介したいと思います。   <ストレス状況下で必要な栄養補給> ・ビタミンB群:体がストレスと戦うための副腎からのホルモン合成に必要 です。 ビタミンB1豚肉、レバー、うなぎ、かつお、玄米など ビタミンB2レバー、うなぎ、さば、鶏卵、乳製品など ビタミンB6ハッピーホルモンのセロトニンの原料の一つでレバー、魚介類(マグロ、か  つお、鮭など)鶏肉、など   ・ビタミンC:体がストレスと戦うための副腎からのホルモン合成に必要です。また抗酸化ビタミンとしても重要です。 パプリカ、ブロッコリー、ピーマン、小松菜、じゃが芋、いちご、キウイフルーツなど   ・ベータカロチン:ストレスにより体内で起きる活性酸素が増えることを抑える抗酸化機能に必要です。免疫を高める上でも重要です。 人参、かぼちゃ、ほうれん草、ブロッコリーなど   ・ビタミンE:抗酸化機能として重要です。 アボカド、アーモンド、かぼちゃ、ぶり、うなぎなど   ・ビタミンⅮ:脳を酸化ストレスから保護しドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の働きを改善する。近年うつ病予防にも注目されています。日光に当たることで体の中でも合成されますが、ステイホームで家の中にこもっていて不足している方も多いと思います。 きくらげ、干しシイタケ、あん肝、紅鮭、カレイ、さんま、さばなど     ・タンパク質:ストレスに対応するホルモンの合成に必要です。 肉類、魚介類、大豆製品、乳製品など 特にストレスを軽減するハッピーホルモンのセロトニンの原料になるのがタンパク質の成分のアミノ酸一つのトリプトファンです。ビタミンB6と一緒にとるのがお勧めです。 トリプトファンの多いもの:牛乳・チーズなどの乳製品、豆腐や納豆などの大豆製品、肉類、卵、バナナなど   <ストレスを軽減する作用のあるもの> ・カルシウム:骨の原料や心臓、筋肉の働きを助けるカルシウムが不足すると、気分的にもイライラしやすくなります。不足のないようにとりましょう。 牛乳、ヨーグルトなどの乳製品、小魚や骨ごと食べられるように加工してある魚介類、大豆製品、小松菜など   ・マグネシウム:マグネシウムが不足すると脳内の伝達物質ドーパミンが減ります。それと同時にハッピーホルモンのセレトニンの分泌も少なくなり、ストレスがたまりやすくなってしまうのです。 玄米、牡蠣、まぐろ、大豆製品、ひじき、アーモンドなど   ・オメガ3系脂肪酸:オメガ3系脂肪酸には抗不安作用があると言われています。 アジ、イワシ、さんま、サバなどの青魚に多く含まれます。   ・テアニン:アミノ酸の1種で緑茶に含まれます。リラックス効果があり、副交感神経が優勢になるのを助けます。   ・ポリフェノール類:全般的に抗酸化作用があり、ストレス下では活性酸素が増えるのでポリフェールの高いものをとるのがお勧めです。 ブルーベリー、チョコレート、お茶、コーヒーなど   ストレスを感じるときには、なるべく早めにケアしていきましょう。 トップへ戻る   ホームへ戻る <参考> 厚生労働省e-ヘルスネットhttps://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-001.html ニキハーティホスピタルhttp://niki-hp.or.jp/stress1.html 保健指導リソースガイドhttp://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2018/007749.php 厚生労働省 みんなのメンタルヘルスhttps://www.mhlw.go.jp/kokoro/first/first02_1.html フォームズのブログhttps://blog.formzu.com/stress_sign 京都府精神保険福祉総合センターhttp://www.pref.kyoto.jp/health/health/health09_b.html   ... 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筋肉とタンパク質

近年、生涯において筋肉を維持することの大切さが言われています。 私たちの体を支えて動かしているのは、筋肉です。それに私たちの毎日の活動を支えているのも筋肉なのです。   筋肉はなぜ大切と言われているのか まず、体の筋肉をしっかり作ることで体を支える筋肉が強化されて、男性はたくましい体に、女性はメリハリのある美しい体つきになります。 それに筋肉がきちんとあることで体の中で代謝が良くなり、太りにくくなったり、生活習慣病の予防に繋がります。 あとは姿勢が良くなったり、腰痛や膝痛を予防したり、運動を楽しめたり良いことばかりです。 また将来年を重ねた時にしっかりと筋肉があれば、色々な所を歩いて楽しんだり、転倒予防になり老後の生活も生き生きと生活することができます。   筋肉とタンパク質の関係 しっかりとした筋肉を作るためには、筋肉トレーニングをして筋肉に負荷をかけることが必要です。 それと共に普段からバランスの良い食事を心がけることが大切です。特に筋肉をつくるタンパク質やタンパク質の代謝を助けるビタミンB6や適量の炭水化物をとることが必要です。筋肉を作るために必要なたんぱく質を使うためには、糖質も必要です。タンパク質だけ摂るよりもバランスを考えて摂ったほうが効率的です。運動後にプロテインを飲んでいるという人もいるかもしれませんが、まずは食事でとることが重要なのです。 あとは、運動をした時の食事をとるタイミングも知っておくと効果的です。   タンパク質を多く含む食品 肉類、魚介類、卵、大豆製品、乳製品   ビタミンB6を多く含む食品 レバー、鶏肉、サバ、かつお、、いわし、アボカドなど 効率的にタンパク質をとるための毎食の食事例 効率的にタンパク質を吸収するためには、毎食タンパク質を多く含むものを摂り入れるのがポイントです。 朝食:3食の中で一番タンパク質摂取が足りていないと言われています。体は常に細胞の分解や合成を行っているので、夜間の代謝で不足がちな朝にタンパク質を摂ることが重要です。朝食にもタンパク質を入れましょう。 特に必須アミノ酸のロイシンが入っているものが望ましいです。ロイシンは筋肉合成のいわばスイッチのような役割をします。ロイシンが特に多いのは肉類や魚類や乳製品や大豆製品です。また、よく噛むことで消化酵素がでて、消化吸収が良くなります。タンパク質を効率よく使うために、ビタミンB6などビタミン類も一緒にとりましょう。 例 ①チーズトースト、スクランブルエッグとほうれん草ソテー、アボカド、バナナ、豆乳 ②ご飯、豆腐の味噌汁、焼き鮭、ほうれん草のお浸し、アボカド、バナナ   昼食:食事のバランスをとるために、なるべく麺類や丼ものなどの単品の食事よりも、食品が多く入っている定食のようなものがお勧めです。そしてタンパク質のおかずと野菜が一緒になっているようなものを選びましょう。余分な体重を増やさないためには、夜がメインの食事よりも昼食がメインの食事であることが理想的です。 例 ①ご飯、野菜スープ、レバニラ炒め、野菜サラダ、五目煮 ②ご飯、豚汁、さばの塩焼き、肉じゃが、トマトサラダ   夕食:夕食はできれば就寝する4時間前ぐらい前に食べ終わっているのが理想です。夕食をとる時間は、体内時計のリズムからも18時~19時くらい前が就寝のリズムを整えるのにもちょうど良いのです。さらに運動した日には運動後から夕食、その次の日ぐらいまでの食事が筋肉の修復をしたり、新しい筋肉を作るためには大切です。油控えめの消化の良いたんぱく源と野菜、そして糖質は軽めがお勧めです。動物性のタンパク質だけではなく植物性のタンパク質も加えましょう。 例 ①ご飯、豆腐とわかめの味噌汁、刺身(まぐろ・いかなど)、豚肉じゃが ②フランスパンとレバーペースト、鶏むね肉のトマト煮、コールスローサラダ   運動時に気を付けたいこと   運動前 運動前は、なるべく空腹は避けましょう。また、食べてすぐ動くのもあまりお勧めできません。 糖質もしっかり摂り、できれば2~3時間前までに済ませておくのが理想的です。   運動後45分以内の栄養補給 運動後45分間は筋肉回復のためのゴールデンタイムです。その時間にタンパク質と糖質が入っているものをとると良いでしょう。 例えば、牛乳・ヨーグルト・豆乳などは、手軽で手元に置いておくとすぐに摂れるのでお勧めです。   その後の食事 体内の色々な部分で活発に新陳代謝が行われています。 夕食は少し軽めを心掛けて、上記の内容を参考にしてください。   筋肉の疲労回復の為にお勧めな食材 鶏むね肉:抗疲労効果のあるイミダゾールペプチドを多く含んでいます。 豚肉:疲労回復に役立つビタミンB群を含みます。 レバー:タンパク質とともに、鉄分、ビタミン類を多く含みます。 牡蛎:タンパク質とともに、亜鉛、ミネラル類を多く含みます。   十分な睡眠 しっかりした筋肉をつくるためには、睡眠を十分にとることも必要です。 睡眠中に成長ホルモンが最大に分泌され、筋肉の超回復も最大になります。早めに寝て、そのタイミングを逃がさないようにしましょう。   プロテインについて プロテインドリンクなどのプロテインは手軽に使うことが出来ますが、タンパク質のとりすぎになる可能性があるので注意が必要です。 タンパク質は体が必要な分は毎日補給することが大切ですが、必要以上に多くとってしまうと体の中には蓄積できないため、分解して無毒化して体外に出すことが必要になります。それはとても肝臓や腎臓に負担がかかるのです。常に負担がかかる状況が続けば、機能低下や病気につながる恐れがあります。できるだけ食事から必要なタンパク質をとりましょう。 計画的に筋肉の増量の必要があるアスリートなど、常に運動量が多い方はプロテインパウダーなどの使用について専門家(医師・管理栄養士などに)に確認の上、適量を使うようにしましょう。   トップへ戻る   ホームへ戻る   <参考> よくわかる栄養学の基本としくみ     秀和システム かんたん、わかる!プロテインの教科書  森永乳業 https://www.morinaga.co.jp/protein/columns/detail/?id=115&category=muscle ... Read More | Share it now!

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玉葱

玉葱の特徴 家庭では常に在庫に入れておきたい、誰もが知っている一般的な野菜です。辛みと香味が特徴の球根が食用部分です。生で食べても、焼いても炒めても美味しく食べられる便利な野菜です。生では辛みが際立ち、加熱すると甘味が強くなります。切るときに涙がでるのは、刺激のある硫酸アリルが玉葱の細胞から出るからです。   玉葱の名前の由来 球状の形から「玉ねぎ」という名前になりました。   玉葱の歴史背景 玉ねぎの原産地は中央アジアと言われています。歴史は古く、メソポタミア時代の食事に入っていたり、エジプトではピラミッド建設のころにはすでに食べられていたようです。旧約聖書にも玉ねぎの名前が登場します。中世ヨーロッパでは、その臭いから魔よけの一つともされていました。その後ヨーロッパや中東アジア、アメリカに広がっていきました。 日本では江戸末期に長崎に伝わりましたが、まだ食用とはされず、明治時代に北海道で栽培されたのが始まりと言われています。それ以降、西洋料理の広がりとともに人気の食材になりました。   玉葱の流通 通年ありますが、晩春から初夏にかけてが収穫期です。その頃に採れるものを新玉ねぎと言い甘味が多く、生で食べる料理に適しています。 主な産地は、北海道、佐賀県、兵庫県、長崎県、愛知県です。海外からの輸入も多く、中国、タイ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドから入ってきています。   玉葱の選び方 皮が良く乾いていて、つやが良く光っていて、固く締まっているもの。見た目よりも重みのあるもの。芽が出ていたり、黒ずんでいるものは避けましょう。   玉葱の保存方法 常温で風通しの良い場所、なるべく乾燥している場所に置きましょう。 新玉ねぎは水分が多く傷みやすいので、早めに使いきりましょう。   玉葱の栄養 ビタミンB群や食物繊維などを含みますが、あまり多くはありません。ビタミンB1の吸収を助ける硫化アリルや硫化プロピル、サイクロアリインなどの硫化化合物を含むのが特徴です。   硫化化合物:硫黄を含む化合物で、玉ねぎ、ニンニク、にらなどの独特の香味を持つ野菜に含まれます。詳しくはこちら   東洋医学からみた玉葱 属性 寒熱 「温」 昇降 「昇」 臓腑「肺・胃・肝」 五味 「辛・甘」   東洋医学的効能 温中理気:胃腸を温め、気の巡りを改善する。 消食:消化を促進する。 利水消腫:利尿作用でむくみを解消する。 解毒駆虫:毒素を解消し、寄生虫を駆除 通陽:気を巡らせ、体を温める。   体質相性 体を温める作用と気を昇らせる作用があります。「肝陽亢盛」や「陰虚」の方は体に熱がこもりやすいので控えめにしましょう。   玉ねぎの美味しいレシピ   オニオンスープ 材料 玉ねぎ1個、コンソメ1キューブ、塩、コショウ、パセリ、水400ml ①玉ねぎは皮を剥いて、スライスに切り1時間程度置いておく。パセリは葉の部分を取り外し、良く洗い水分をとった後細かく刻んでおく。 ②スープ用の深めの鍋にオリーブオイルを入れて玉ねぎを炒める。 ③玉ねぎが透明になってきたら、水を400ml入れて、コンソメを入れる。 ④煮立ってきたら、味見をして塩、コショウで味を整える。 ⑤器に盛り付けて、刻んだパセリを乗せる。     イメージ トップへ戻る   ホームへ戻る   <参考> ウィキペディア 玉ねぎhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%AE ... Read More | Share it now!

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アサリ

春はアサリの美味しい季節です。うまみたっぷりのふっくらアサリを楽しみましょう!   アサリの特徴 日本ではとても一般的で、国内漁獲高が高い貝です。4月末ごろより潮干狩りが解禁され、様々な料理に使えて人気の貝でもあります。この時期は貝の身がふっくらして、旨味も増す美味しい季節です。内海の淡水の混じる浅い海岸エリアで獲れるものと外海で獲れるものがあり、色や模様が様々です。環境に左右されやすく、良い環境に住んでいるものほど殻が薄く模様も美しいと言われています。   アサリの名前の由来 どこの干潟でも獲れることから、漁る(あさる)が名前の由来と言われています。   アサリの歴史背景 日本では古代からアサリを食べていた食文化があります。縄文時代から食されていた痕跡があり、各地に貝塚が残されています。江戸時代には江戸前の名物でもあり、その頃にあさりとねぎを甘辛く煮てご飯にかける深川丼が人気となり、屋台があちこちにありました。   アサリの流通 冬から春にかけてが旬です。春先にグリコーゲンやコハク酸などのうまみ成分が増えてきます。 日本では愛知、静岡、三重、北海道、熊本などが主な産地です。中国や韓国からの輸入もあります。   アサリの選び方 殻付きのものは必ず生きていて、触れると殻を閉じるものを選びましょう。水につけたときに水管を出すもの、水をはくものが鮮度が良いです。殻が開きっぱなしや茶色く変色していたり、加熱しても口を開けないものは死んでいるので、食べるのは避けましょう。晩春から初夏は繁殖期で中毒を起こす可能性もあります。   アサリの下処理 砂抜きして売られているものが多いですが、海水程度の塩水(3%程度)につけて冷暗所に3時間ぐらい置くことでしっかりと砂抜きができます。そのあと真水で殻を良く洗いましょう。   アサリの保存方法 アサリは生ものなので鮮度が重要です。使う分だけ購入してなるべく早めに使いましょう。 使いきれない分は冷凍することができます。冷凍後は冷凍のまま十分に加熱し、早めに使い切りましょう。   アサリの栄養 タンパク質、ビタミンB2、B12、鉄、セレン、タウリンなどを含んでいます。またうまみ成分であるコハク酸を含みます。   アサリの代表的料理 みそ汁、潮汁、酒蒸し、ボンゴレスパゲティ、しぐれ煮、佃煮、深川丼、クラムチャウダーなど   東洋医学からみたアサリ   属性 寒熱「微寒」 燥潤「潤」 昇降「降」 臓腑「肺・胃・脾・腎」 五味「鹹」   東洋医学的効能 潤五臓止消渇:五臓を潤わせて保養する。 清熱化痰止痰:体にこもった余分な熱を収め、粘る痰の多い咳を鎮める。 制酸止痛:胃酸を中和して胃の痛みや胸やけを緩和する。 治湿疹:湿疹に湿布をすると有効 治燙傷:火傷に効果がある。 醒酒:煮物にすると二日酔いを解消する。   体質相性 「肝陽亢盛」の高血圧の方には、余分な熱を収めるので合っています。 「気血両虚」の方には胃の負担になるのでほどほどにしましょう。 「陽虚」の方は、腎機能が弱いので控えめに。 「陰虚」の方は毎日少しずつ摂るのが良いでしょう。   アサリの美味しいレシピ アサリの酒蒸し 材料2人分 アサリ200g、日本酒30ml、塩ひとつまみ、ニンニクひとかけ、アサツキ1/4束、オリーブオイル ①アサリは購入後、塩水(3%程度)に浸し、冷蔵庫に半日置いて砂抜きをする。 ②砂抜きしたアサリを真水で良く洗い、貝の表面の汚れをとる。 ③ニンニクをスライスに切り、アサツキは小口切りに切る。 ④フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて、中火で加熱する。 ⑤ニンニクの香りがたってきたら、アサリを入れる。フライパンを揺らしながらアサリが均等になるようにする。 ⑥日本酒と塩を入れて蓋をする。アサリが次々と蓋を開ける。 ⑦アサリが蓋を開けたら、火を止めて30秒待つ。 ⑧器にアサリを盛り付けて、上にアサツキを飾り出来上がり!     イメージ トップへ戻る   ホームへ戻る   <参考> ウィキペディア アサリ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%83%AA   ... Read More | Share it now!

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