朝晩に涼しい風を感じて、松茸料理を見かけると秋が来たことを感じます。風味豊かな松茸は高級品で、なかなかいつも食べるという訳にもいきませんが、シーズンに一度は食べたい味です。 これは実は私たちのご先祖様から引き継いだ、日本人の味覚や嗅覚を育ててきた一つの秋の味だからかもしれませんね。 松茸の名前の由来 松の林に生えるキノコで、「松茸」とよばれるようになりました。 松茸の歴史 原産地は日本です。日本ではきのこを食べる食文化は古くからあり、縄文時代にはきのこを食べていた様子が残されている遺跡があります。岡山市には弥生時代に作られた土器から、松茸の形をしたものがでてきます。日本書紀には天皇に何の茸かは解かっていませんが、「茸」が献上された記録が残っています。奈良時代の万葉集には、松茸の短歌が載っていました。その後の平安時代には、もうすでに貴族が松茸狩りを季節の行事として楽しんでいたようです。 安土桃山時代には武士も松茸狩りをし、江戸時代には庶民も松茸狩りを楽しんでいました。 ずっと日本人に愛されてきたキノコであることが歴史からもわかりますね。 松茸の流通 松茸は香りを落とさないためにカサが開く前に収穫するので、発見するのが難しいきのこです。栽培するのは難しく、自然に自生しているのを探すほかありません。それに昔に比べて松林が減ったこともあり、国内での流通は減少し国内産は高値になりました。 最近では、韓国、中国、北朝鮮、欧米の国などからの輸入も増えてきました。 松茸の香りの特徴 「香り松茸味しめじ」ともいわれる、松茸のあの独特な匂いの主成分はマツタケオール、イソマツタケオール、桂皮酸メチルという成分です。特に桂皮酸メチルが独特な匂いのもとです。カサが開いてしまうと香りが減ってしまいます。 松茸の選び方・保存 選び方:表面が湿っていて、軸が太く硬いもの、カサが開いていないものを選びましょう。 保存方法:乾燥させないように、新聞紙で包んで冷蔵庫にいれましょう。冷凍することも可能ですが、香りは薄れるので早めに食べましょう。 下準備:香りを逃さないため、水洗いはせずにふきんで汚れを拭き取ります。 松茸料理 焼き物、煮物、土瓶蒸しなどの蒸し物、汁の具、松茸ご飯など 松茸の栄養価 松茸は栄養成分は多くは含んでいませんが、ビタミンB群、カリウム、食物繊維が含まれています。 東洋医学からみた「松茸」 松茸は寒熱性のない「平性」に属します。 ・胃腸の働きを促進する作用 ・体内の気を巡らし痛みを止める作用、 ・痰を除く作用 があります。 「気血両虚」「食積痰湿」「肝陽亢盛」「気滞うっ血」「陰虚」「陽虚」「老人」「小児」「妊婦」のどのタイプの人たちも問題なく食べることができます。 松茸を楽しむレシピ 松茸ご飯 材料 米1合、松茸2本、油揚げ1/2枚、みつば、だし汁180㎖、酒大さじ1、醤油小さじ1/2、みりん小さじ1、塩ひとつまみ ①米は洗い、ざるにあげて30分おく。 ②だし汁を用意する。 ③油揚げは油抜きをして、細切りに切る。みつばは洗ったあと2㎝程度に切っておく。 ④松茸はぬれぶきんで汚れを拭き、スライスに切る。 ⑤だし汁に調味料を入れ、油揚げと松茸をサッと煮立たないように煮る。(必ず煮立つ前に火を止めること。長く煮ると香りが飛び、水分も減ってしまうので気を付けましょう。) ⑥煮汁の予熱が取れたら、炊飯器に①の米と煮た具材と煮汁を入れて、炊飯器のスイッチを入れる。 ⑦炊きあがったら器に盛り付け、三つ葉を上に乗せて出来上がり! イメージ トップへ戻る ホームへ戻る <参考> ウィキペディア 松茸 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%84%E3%82%BF%E3%82%B1 東方栄養新書 梁こうせんかく メディカルユーコン 日本食品成分表2020 医歯薬出版 ... Read More | Share it now!
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秋の味覚 秋なす
「秋なすは嫁に食わすな」という言い伝えがあり、「秋のなすはアクが強いから体を冷やすので良くない」とお嫁さんを案じて生まれた言葉と言われています。 秋なすは、9月から10月の始めにかけて収穫するなすのことで、その頃は畑では朝晩の気温が下がり、日中と比べて温度差が生まれます。そのため、夏とはまた違った旨味のあるなすになるのです。 なすの旬 なすは現在、通年生産されていますが、本来の旬は、6月から10月頃です。 なすの名前の由来 まず「夏味」という夏に味が良いので付けられた名前が転じて「なす」になったという説があります。その他に沢山実がなるので「なり進む」という言葉からきたなど、色々な説があります。 なすの歴史 なすの原産はインドです。古くから栽培されていて、5~6世紀には中国でも栽培されていた記録があります。日本へは8世紀ごろには入ってきました。奈良時代の「正倉院文書」になすの記述があり、その頃からなすびと呼ばれていたようです。10世紀には盛んに栽培されて、始めは貴重な野菜でしたが、江戸時代には庶民にも親しまれる野菜になりました。 なすは世界中で食べられている野菜のひとつです。各国に多種多様のなす料理があります。 なすの種類 日本国内の中だけでも、なすは種類が沢山あります。 民田なす、加茂なす、長なす、水なす、早生真黒なすなど多岐に渡ります。 なすの選び方と保存方法 選び方:ヘタの切り口が白く、ガクのとげが痛いぐらいで、身に張りがあり黒っぽく紫色に光っているものが新鮮です。 保存:低温と乾燥に弱いので、冷蔵庫はあまり冷えすぎない所に、乾燥しないよう新聞紙で包んだり口を軽く開けた袋に入れましょう。 下準備:使う時には、水にサッとつけてあく抜きをして、良く水を切ってから使いましょう。 なす料理 なすはクセがなく、色々な料理を楽しむことができます。油を使う料理では、特に紫色が鮮やかに映えます。 炒め物、焼きナス、なすの天ぷら、味噌汁、煮びたし、浅漬け、ぬか漬け、パスタ、グラタンなど なすの栄養価 なすは、水分が多くカリウムなどのミネラル、ビタミンB群、食物繊維などが含まれますが、あまり成分的には多くありません。 しかし、なすの皮にはポリフェノールが含まれています。紫色の色素ナスニンは抗酸化作用が強いので、皮は剥かずにたべるのがお勧めです。ナスニンは強い抗酸化力があり、眼精疲労回復や動脈硬化予防に作用します。 また、皮にビタミンP(ルチン)が含まれています。ビタミンPは毛細血管を強くする働きがあります。 東洋医学(薬膳)からみた「なす」 ・清熱:体にこもった余分な熱を収める ・活血止血:血液の滞りをなくし、止血を防ぐ ・消腫止痛:利尿作用で熱っぽい腫れを解消し、痛みを止める ・祛風活絡:風寒の邪を除いて、手足のしびれや感覚異常を改善させる 体質相性 寒熱「寒」、昇降「降」 なすは、寒性で気を降ろす作用があり、冷やす性質の強い野菜です。 体の熱を外に出し、夏バテ解消の作用があります。 ・「肝陽亢盛」熱っぽくてのぼせやすい体質なので、なすは適した野菜です。 ・「気血両虚」「小児」などの胃腸の弱い方、冷え性の方には、あまり寒性のなすはお勧めできませんが、生姜を少し加えることで寒性を和らげることができます。 ・「陽虚」「妊婦」「老人」の人は、涼しくなってきてからのなす「秋ナス」は体を冷やすので控えた方がよいでしょう。 アーユルヴェーダでは ヴァータの体質の人は、なすは控えた方が良い野菜のひとつです。 秋なすのお手軽レシピ なすの揚げびたし 2人分 なす2本、油、麺つゆ大さじ1、生姜、かつおぶし ①なすは、良く洗い乱切りにして水に浸しアクをとる。 ②揚げ油を用意し、170度程度になったら水気を良くふき取ったなすを入れて短時間揚げる。 ③麺つゆを定量で希釈する。 ④揚げたなすを器に盛り付け、麺つゆをかけておろし生姜をのせる。好みでかつおぶしをかけてできあがり! イメージ トップへ戻る ホームへ戻る <参考> ウィキペディア なす https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%B9 東方栄養新書 梁こうせんかく メディカルユーコン ... Read More | Share it now!
続きを読む秋の味覚 イチジク
イチジクは、夏の終わりから秋の初めが旬の果物です。ねっとりした優しい甘味とユニークな形が特徴です。身が柔らかく、お年寄りから子供まで食べやすい果物です。 イチジクの魅力についてお伝えします。 イチジクの名前の由来 イチジクは、とても可愛い形をしていますよね。果実の内側に多数の小花を密生した花托が大きくなって出来るのですが、この花を外から見ることが出来ないので「無花果」と呼ばれるようになりました。 イチジクの歴史 イチジクの原産地は、アラビア半島南部から西アジアです。 イチジクの歴史は古く、1万1千年以上前の新石器時代の遺跡から発見されていて、古代から人に食べられていたことがわかっています。そして、キリスト教の聖書にもよく登場していて、その頃にはもうすでに栽培されて、人々が日常的に食べていました。 日本には17世紀ごろにポルトガル人によって持ち込まれ、栽培されて食べられるようになりました。その頃の品種は今でもあるのですが、今ポピュラーなものは明治の末にアメリカから入ってきた品種です。 国内での生産 愛知県、和歌山県、兵庫県、福岡県、大阪府が主な生産地です。 ハウス物は4~8月、露地物は8月~11月頃に収穫期を迎えます。 イチジクの保存 イチジクはあまり長くは保存することは出来ません。 常温だと1~2日 冷蔵庫で3~4日ぐらいです。 身が柔らかく、傷ができやすいのでやさしくさわりましょう。 傷になっているところや果物の先端の「目」と呼ばれているところが割れていると、カビが生えたら急速に腐敗が進むので、購入したらなるべく早く食べましょう。 イチジクの栄養 イチジクは果糖、カリウム、カルシウム、食物繊維などを含んでいます。食物繊維は水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維の両方を含んでいます。 また、生のイチジクにはタンパク質分解酵素のフィシンという成分が含まれていて、タンパク質の肉などと組み合わせた料理は、消化を助けます。いちじくと生ハムのコンビネーションは良く見かけますね。 イチジクは食物繊維の多さから、整腸作用が期待されます。 しかし、あまり多く食べすぎると、逆にお腹の調子が緩くなったり、果糖のとりすぎにもなりますのでほどほどが良いのです。 イチジクの加工品 ドライフルーツ、ジャム、コンポートなど 東洋医学から見たイチジク ・「健脾益胃」胃腸を丈夫にする ・「潤肺止咳」肺を潤し、咳を鎮める ・「解毒消腫」炎症を収めて、炎症による浮腫みを解消する 体質の相性 寒熱で見ると「平性」であり、「潤い」の性質を持っています。 「肝陽亢盛」で高血圧や糖尿病の方には、良いとされています。 もともと粘膜や肌が乾燥しがちで、目が疲れやすく口の乾く「陰虚」の方にはイチジクは潤いをもたらす果物なのでお勧めです。 イチジクのお手軽レシピ いちじくと鶏肉のサラダ 材料 2人分 イチジク2個、鶏ささみ肉50g、きゅうり1/2本、水菜1/3束、パプリカ1/4個 オリーブオイル大さじ1、バルサミコ酢大さじ1、塩コショウ ①鶏ささみ肉は、さっと茹でて、ほぐしておく。 ②野菜は良く洗い、きゅうりは輪切り、水菜は5cmくらいに切る、パプリカは千切りにする。 ③イチジクは皮を剥き、1/4に切り分ける。 ④器に野菜と鶏肉を入れて、上からイチジクを乗せる。 ⑤バルサミコ酢とオリーブオイルをかけて出来上がり。 イメージ イチジクの種のプチプチ感がたまらなく美味しいサラダです。是非試してみてくださいね。 トップへ戻る ホームへ戻る <参考> ウィキペディア イチジクhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%B8%E3%82%AF 東方栄養新書 梁こうせんかく メディカルユーコン イートプリティ ジョリーン・ハート 徳間書店 ... Read More | Share it now!
続きを読む災害時にあると便利な非常食
非常食、準備してありますか? 近年では大型の台風、短時間の大雨による洪水、地震など自然災害が多くなり、いつ何時非常食が必要になるかわかりません。いざという時のために、非常食を常に準備しておきましょう。 非常食は何日分必要なのでしょうか? 大きな地震などの災害が起こった時には、ガス・電気・水道などのライフラインが止まります。それに道路・電車・通信網も混乱していて通常通りにはいきません。食品などの物の流通も止まります。それにその時には、スーパーマーケットやコンビニも基本的に開いていないか、物がないと覚悟しておいた方が良いのです。 今までの災害時の経験を踏まえて、非常食は最低でも3日分は用意しておきましょう。できれば1~2週間分は備蓄しておくのが望ましいとされています。 3日分の食料はどのくらい必要なのでしょう? 一日分が下記のようになるので、これを3日分✖家族の人数分になります。 一日分(1人分) 水3リットル、ご飯(アルファ米)3食分、火を使わずに食べられるレトルト食品・または缶詰おかず3食分、乾燥味噌汁、クラッカー、パンの缶詰、できれば野菜ジュース、あとチョコレートなど高カロリーのもなど ローリングストック 非常食は日常使うものも入れて、「ローリングストック」をすることが推奨されています。 ローリングストックとは、レトルト食品や缶詰など普段使うものを非常食分も用意し、賞味期限が切れないように日常の食事で使いながら、常にストック分を保つようにしておくことをいいます。 そうすることで、いざ使うときに賞味期限が切れていたなんてことにはなりません。 賞味期限のできるだけ長いものを購入しましょう。 非常食準備のポイント・備蓄の工夫 ・おかずは冷凍品も普段からある程度ストックしておくと、災害時にも食べることができます。できれば、電子レンジを使わず自然解凍で食べられるものがお勧めです。 例)冷凍パン、冷凍菓子、冷凍フルーツ、冷凍枝豆、冷凍じゃこ、冷凍納豆など ・缶詰は普段使えるツナ缶、鯖缶、鮭缶、鶏肉の缶詰、大豆など豆類の缶詰などを余分にストックしておくといつもの料理にも使いやすいです。ゆで小豆缶など甘味のものがあると、ストレスがたまる災害時にあるとホッとする時間ができるかもしれません。 ・レトルト食品は、カレーや牛丼の素など用意しておくと普段の料理にも使う事ができます。 ・シリアルを普段から食べている人は、少し多めにストックすると良いでしょう。そのままでも食べられるものが多いです。 ・カップラーメンなども賞味期限が長いものを非常食に確保しておきましょう。 ・はちみつ、メープルシロップなども使えます。ドライフルーツやピーナッツやアーモンドなどのナッツ類、チーズなども日持ちするものをストックしておきましょう。また、チョコレートや飴などもストックがあると良いです。 ・健康栄養食のバーの常備も非常時に役立ちます。あと、するめやおつまみ類の魚の乾物も長期とっておける物は非常時に食べることが出来ます。 ・トマトジュースや野菜ジュースもあると、より良いでしょう。 ・乳児や高齢者のいるご家庭は、市販の粉ミルクや離乳食、とろみ剤、おかゆのレトルトパック、嚥下食などもやや多めに用意しておきましょう。 ・高齢者の在宅介護で濃厚流動食を使っている場合には、やや多めにストックしましょう。それを常に入れ替えて使っていきましょう。 ・災害時はストレスが溜まるものです。菓子など普段好んで食べているものは、少し多めにストックしておきましょう。羊羹などは日持ちするのでお勧めです。 まとめ 1)非常食は最低3日分用意する。できれば、1~2週間分が望ましいです。 2)普段からローリングストックの仕組みをつくり、賞味期限切れになるのを防ぎましょう。普段食べる食材も非常食の一部として考えましょう。 3)各家庭で準備する内容のニーズが変わりますので、家族に合わせた準備をしましょう。 災害は、ある日突然起こります。普段からの備えが肝心です。いざという時に困らないように普段から用意しておきましょう。 トップへ戻る ホームへ戻る ... Read More | Share it now!
続きを読む夏バテに効く食材 6選
暑い夏を過ごし、なんだか最近だるいなぁ、疲れるなぁということはありませんか? そして夏の疲れもそろそろ出てくる時期です。 夏バテをそのまま放っておいてはいけません。 そんな時こそ積極的に食べたい食材を6つ紹介します。 豚肉 豚肉はビタミンB群を多く含む食品です。ビタミンB群(ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチンなど)を豊富に含んでいます。ビタミンB群は代謝を円滑にするビタミンです。特にビタミンB1は、糖質の代謝に関わっています。不足すると糖質がエネルギーにならず、疲労物質が体に溜まりやすくなります。それで疲れやすくなったり、脳にも糖質のエネルギーが補給されにくくなり、精神的にも疲労を感じるのです。 夏はそうめんなどの麺類、アイス、ジュースなど、特に糖質を多く食べる機会が多く、ビタミンB1を多く消費しがちです。そのため不足ないように補給することが大切です。豚肉をメニューに加えてビタミンB群をとりましょう。 お勧めメニュー:豚しゃぶ、豚の生姜焼きなど レバー レバーは摂りすぎは良くないのですが、レバーには多くのビタミンが入っているので、適量とることで夏の疲労回復に役立ちます。ビタミンA、ビタミンB群、鉄分を豊富に含んでいます。ビタミンB2は脂肪を燃焼する助けをして、暑さに負けない体力をサポートします。 レバニラなどで、ニンニクやにらと合わせると、さらに夏バテ撃退パワーを発揮します。ニンニクやニラにはアリシンという成分が入っています。アリシンはビタミンB1と結合してさらに疲労回復に効果的です。 お勧めメニュー:レバニラ、レバーとネギの煮物 鶏むね肉 鶏の胸肉には「イミダゾールペプチド」という成分が入っています。このイミダゾールペプチドは、疲労回復の作用があり、渡り鳥が遠距離飛ぶことが出来るのはこの成分があるからと言われています。イミダゾールペプチドは体の疲れだけではなく、精神的な疲れをとる作用もあります。また鶏むね肉は質の良いタンパク質とともに、タンパク質の代謝に必要なビタミンB6を含んでいます。そのため効率的にタンパク質が代謝されます。 お勧めメニュー:鶏むね肉とトマトの煮物、バンバンジーサラダなど レモン レモンにはクエン酸が含まれています。クエン酸は体から疲労物質を体外に出す助けをしてくれます。代表的な疲れ物質は乳酸や糖質の燃えカスですが、クエン酸がクエン酸サイクルというエネルギーを作る代謝を活性化し、乳酸が減るのです。 クエン酸はレモン以外にも、他の柑橘類や梅干などに含まれています。 お進めメニュー:レモンマリネ、塩レモンなど 大豆製品 大豆製品はタンパク質、カルシウムやマグネシウム、ビタミンB群とバランス良く色々な栄養素を含んでいます。暑くて食欲のない時でも、豆腐や納豆、枝豆などは食べやすいのではないでしょうか。暑くてイライラした時には、マグネシウムを普段以上に消費しています。大豆製品で補給しましょう。 お勧めメニュー:変わり冷や奴(トマトポン酢など)、ねばねば丼(納豆、オクラ、めかぶ、山芋)など トマト トマトは、夏場の強い日差しで体内に出来た活性酸素を除去する、抗酸化作用の強いリコピンを含んでいます。また薬膳でもトマトは「体にこもった余分な熱を収め、暑気あたりを解消する」「血中にこもった余分な熱を収め、肝の機能を回復する」作用があると言われています。またトマトにもクエン酸は含まれていますので、疲労物質を減らす作用もあります。 出来るだけ完熟なものを選びましょう。 お勧めメニュー:トマトと卵炒め、豚肉のソテートマトソースなど 秋に疲れを持ち越さないためにも、食事を効果的に食べて夏バテを解消しましょう! トップへ戻る ホームへ戻る <参考> 東方栄養新書 梁こうせんかく メディカルユーコン 食べて治す 栄養成分事典 中嶋洋子 蒲原聖可 主婦の友社 ... Read More | Share it now!
続きを読む腸活・発酵食品と美容の関係
腸は第二の脳ともいわれ、さらに腸内細菌は健康増進や免疫強化の分野でも注目されています。そして美容にも、腸の健康はとても深い関係があります。 幸いなことに、日本には腸活に最適な発酵食品があるのです。 日本人と発酵食品の関係 酢、味噌、漬物、納豆などは、日本に昔からある食品です。日本は発酵食品にとても恵まれた国だということを知っていましたか? 日本は発酵食品文化が古代より受け継がれてきた、素晴らしい食文化を持った国なのです。これは本当に自慢すべきことです。発酵食品が腸内を整えるのに有効な食材なのです。 それに日本人には特有のビフィズス菌など、代々受け継がれてきた腸内細菌がいます。 私はそれも長寿国になったひとつの要因として、貢献しているのではないかと考えています。 日本の発酵食品の食文化は古く、なんと縄文時代から野菜の漬物があり、弥生時代には味噌の先祖のようなものがあったと言われています。納豆も弥生時代にはあったようです。酢も中国から4~5世紀ぐらいには日本に伝わって造られるようになりました。それから、色々な発酵食品が生まれてきました。昔は冷蔵庫もなかったので、保存手段でもあったのですね。 発酵中に旨味が生まれ、栄養価も上がるという奇跡のようなことが行われ、それを人間が体の中でも利用しているのです。そう考えるとすごいですよね。 昔から味噌を食べれば肌がきれいになるとか、酢は体に良いとか、ぬかみそをかき混ぜている人の手はしわが無いとか・・・言われてきていますが、それはまんざら嘘ではありません。 各発酵食品と美容の関係 味噌 味噌は大豆に米麹と塩で作るものが多く、他に麦麹を使ったものもあります。この麹菌が体の中でとても良い働きをしてくれます。麹菌をつかった溶液で作った化粧水も某企業から販売されていますね。米麹がセラミド合成酵素を活性化し、肌の中のセラミドを増やします。その結果、肌の水分量が保たれて、みずみずしい肌になるのです。乾燥からも守ってくれます。有名な味噌会社が行った研究で、「20~40代の女性に麹菌の割合が高い味噌を使った味噌汁を一日2杯飲む実験を行ったのです。その結果、飲んだ人は飲まなかった人に比べて、シミの改善、頬のメラニン量の減少が見られた」とのことでした。1) 酢 酢は色々な種類がありますが、発酵した酵母も一緒に入っている自然に発酵したものがお勧めです。酢には酢酸が入っていて、酢酸は善玉菌を増やす働きをします。その他、内臓脂肪を減らしたり、血圧を下げたり、アレルギーを抑えるなど嬉しい効果が多いのです。2) 食欲が無い時にも酢を使った料理なら、さっぱりと食べられますよね。 野菜の発酵漬物 すぐき漬け すぐき漬けは京都の伝統的な発酵で作られている漬物です。かぶの変種である酸茎菜の葉とかぶらを原料にしています。現代の日本では少なくなった本格的な乳酸菌発酵の漬物です。爽やかな酸味が特徴です。ラブレ菌が多く含まれていて、インターフェロンを増やして免疫を高める効果が確認されています。それに整腸効果が高いので腸内細菌のバランスを整えて、便秘の改善やデトックスにも役立ちます。美しい肌を作るのにも役立ちますね。 ぬか漬け ぬかは米の表皮で、精米する段階で出来る茶色の粉末です。ぬか自体にはビタミンB群が豊富に含まれています。糠みそにすると、糠が発酵して、乳酸菌、酵母、酪酸菌が生息し漬物にまろやかな風味と旨味を与えてくれるのです。そして嬉しいことにぬか床のビタミンB群が野菜に移り、野菜自体のカリウムやビタミンCもそのまま摂ることができます。ビタミンB群のB1、ナイアシン、ビタミンB6がそのままの野菜よりも増えるのです。ビタミンB1、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンCも肌荒れ予防に嬉しい成分です。さらに乳酸菌が腸内細菌のバランスを整えて腸環境を良くします。塩分が気になる所ですが、食べすぎずに少しずつ食卓に乗せるとアクセントにもなって良いですよね。 納豆 納豆は材料の大豆自体、タンパク質、脂質、カルシウム、マグネシウム、イソフラボンやサポニンなど栄養価の高い食材ですが、発酵するとさらにビタミンや他の有効成分が加わります。ビタミンB2は2倍に、その他ビタミンB12、ビタミンK、ナットウキナーゼ、ムチンなど健康促進や美容に欠かせない成分が増加するのです。ビタミンB2は脂肪の燃焼に欠かせません。それに納豆菌自体がとても強い菌で、整腸効果も高いのです。 まとめ 日本には、もともと発酵食品が豊富で、腸内細菌のバランスを整える良い食習慣があります。毎日の生活に発酵食品を取り入れて、美しく輝きましょう。 トップへ戻る ホームへ戻る <参考> 1)マルコメ食品 麹の力で美しく、麹の美肌効果 https://www.marukome.co.jp/rd/result06/ 2)タマノイ酢 http://www.tamanoi.co.jp/health/ ... Read More | Share it now!
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