便秘~コロナウイルス流行時の今こそ気を付けたい体調の変化③

最近、便秘がちではないですか? コロナウイルスの流行で生活が変わり、テレワーク、時差出勤などで生活に変化があり、便秘になっている人が多いのではないでしょうか? 実は生活リズムが変わると、排便リズムの乱れにもつながるのです。 便秘は1度や2度ならばまだ正常に戻りやすいですが、たびたび繰り返すようになると、なかなか元に戻すのが大変です。 この便秘は腸の働きを邪魔して、デトックスを滞らせる、腸の病気を誘引するという悪影響以外にも、免疫を低下させている可能性があります。腸は食物の消化吸収をしているばかりではなく、最近の研究では免疫に深く関係していることが分かってきています。免疫の70%は腸にあると言われています。つまり腸の調子が悪いと免疫が低下してしまう可能性があるのです。 また生活リズムと大きく関連のある自律神経ともつながりがあります。自律神経の交感神経や副交感神経が、腸の蠕動運動を司どっています。つまり自律神経が腸を動かしているので、自律神経が乱れると便秘になりやすくなるのです。   便秘になってしまったら   最近便秘になってしまった、前からずっと便秘で薬を服薬している方は、ぜひ以下のことを試してみてください。   ①生活リズムを整える 特に朝起きる時間と朝食の時間を一定にすること、そして朝食後1時間後に、便意を感じても大丈夫なように時間のゆとりをもって起きることです。そして腸が一番働いている時間帯は、夜中の副交感神経が優位になっている時間帯です。そのため、なるべく12時前には就寝し、十分な睡眠時間をとることも実は便秘対策としても大事なのです。   ②起床後に水をコップ1杯一気に飲む 就寝中は脱水気味になります。朝起きてすぐの水は体を脱水から守ってくれるとともに、腸への刺激となり朝食後に便意を促しやすくします。   ③水分を多くとる 体が脱水気味だと水分が足りずに便が硬くなりがちです。硬くなると排出に時間がかかり、さらに硬くなってしまうという悪循環になりやすくなります。水分は喉が乾く前にこまめにとりましょう。 アルコールや利尿作用の強いお茶などを多く飲むと、体内では脱水になりやすくなります。水分はなるべく水がお勧めです。   ④食物繊維の多い食品を食べるようにする 食物繊維の多い食品は、野菜類、果物、玄米やオートミールなどの全粒穀物、豆類、ナッツ類、海藻、寒天などに多く含まれます。特に水溶性食物繊維(水に溶ける性質のある食物繊維)は、便秘にお勧めです。(水溶性食物繊維を多く含む食品:こんにゃく、昆布・わかめなどの海藻類、寒天など) 便秘が強い時には、ごぼうやセロリなどの繊維が口に残るような不溶性の食物繊維は、逆に便秘を悪化させることがあります。なるべく水溶性の食物繊維を中心にとりましょう。   ⑤発酵食品をとる 発酵食品には、腸の健康に欠かせないビフィズス菌などの善玉菌が多く含まれています。便秘にならないように腸内環境を整えるには、善玉菌をとることがとても有効です。 また腸内細菌バランスが免疫とも大きく関係していて、善玉菌が優勢な環境を作ることで免疫力も上がります。そのためには発酵食品をとることが効果的なのです。毎日少しずつ食べることがお勧めです。 発酵食品:納豆、漬物(ぬか漬け・すぐき漬け・キムチなど)、ヨーグルトなど   ⑥オリーブオイルなどの油を食事の中に加える ある程度油分があると、便が腸の中で動きやすくなります。ただ、多く摂りすぎは良くありません。   ⑦体を動かすことを心がける 座ることが多く運動量が足りていないと、腸の動きも悪くなります。また座ったままの生活は、体を弱らせるばかりか健康リスクも増えると言われています。デスクワークが多くても、1時間に1回は席を立つようにしたり、昼食後に散歩をしたり、筋トレを行うなど体を動かすようにしましょう。   ⑧ストレスを溜めないようにする ストレスは自律神経を乱れやすくします。そのためストレスにより便秘や下痢なども起こるのです。なるべく趣味を楽しんだり、リラックスしたりして、ストレスは溜めないようにしましょう。また、腸内環境を整えることで「セレトニン」というハッピーホルモンが出やすくなるといわれています。便秘を改善し腸内環境を良くすることはストレス対策にもなるのです。   ⑨トイレに行く時間を一定にする トイレに行く時間を決めておくと、便秘になりにくくなります。また、便意がある時には我慢せず、必ずトイレに行くようにしましょう。   便秘になってしまったら、そのまま放置せずなるべく早めに対策をとりましょう。 改善しない場合、あまりにも長く便秘が続いている場合は受診しましょう。   トップへ戻る   ホームへ戻る <参考> 1)NHKスペシャル人体 腸が免疫の鍵だった https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_6.html   2)NHK  https://www.nhk.or.jp/lifestyle/article/detail/00637.html ... Read More | Share it now!

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コロナウイルス流行時の今こそ気を付けたい体調の変化~生活リズムと栄養

体がだるい、疲れやすいなどの症状はありませんか? 最近なんか疲れやすいと感じる方・・・それは夏バテだけではないかもしれません。 猛暑が続いていたり、季節の変わり目も原因のひとつかもしれませんが、生活リズムの変化によるものの可能性もあります。 今年は、コロナウイルスの流行で在宅でのテレワークの仕事、時差出勤、家族の生活パターンの変化など、生活が大きく変わった人が多いと思います。 生活リズムが崩れることは、実は色々な弊害があるのです。 その疲れはもしかしたら、生活リズムが変わって体内時計が狂い、自律神経やホルモンの状態にに支障が起きているサインかもしれません。   1)生活リズムに関連する体内時計とは何か? 人間の体の中には、サーカディアンリズムとよばれる体内時計があります。一日は24時間ですが、体内時計は25時間の周期で自律神経、体温、血圧、ホルモン分泌、睡眠などのリズムを整えています。1時間のズレがあるので、このズレを解消しなくてはいけないのですが、そのためにはリズムを整えるための行動が必要です。1) しかし最近のコロナウイルス流行で生活パターンが変わり、朝起きる時間や食事時間がバラバラになると、体内時計のズレを調整することが難しくなります。そして体のリズムが乱れて、徐々に体調に異変が起こり始めます。   2)体内時計が乱れることで起きる体調の変化 ・ホルモンの乱れ:レプチンやグレリンなどのホルモンが乱れることで、体重が増えやすくなります。メラトニンなどのホルモンの乱れで眠気がいつまでもとれなかったり、体にだるさを感じます。頭痛がしたり、集中力に欠けて仕事や勉強の効率が上がらなくなります。 ・自律神経の乱れ:交感神経や副交感神経の調整が乱れることで、血圧にいつもと違う変化があったり、体温が上がりにくくなったりします。内臓の調整が乱れて、食べた食品の消化機能が落ちる可能性もあります。 ・精神面に関わること:仕事や勉強に集中できない、気分が落ち込んだり、うつ病などの発症に関わる可能性もあります。 ・免疫が低下する:ホルモンの乱れや自律神経の乱れの結果、免疫が落ちる可能性もあります。   3)体内時計を調えるには、どうしたらいいの? 体内時計を整えるにはいくつか方法があります。   ① 食事・栄養 食事は体内時計をリセットする作用があります。その作用を利用して、体内時計を調整する方法です。 ・朝食を食べましょう   起床後なるべく1時間以内に朝食を食べることが重要です。最低でも2時間以内です。 出来ればご飯やパンにプラスして、タンパク質の食品を加えましょう。特に憂鬱な気分を緩和するセレトニンの原料となる、アミノ酸の1種のトリプトファンの入っているものを加えると、なお良いでしょう。 トリプトファンの入っているものとは、豆腐・納豆などの大豆製品、牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、まぐろやかつおなどの魚類、肉などにも入っています。 ・3食の食事の時間はなるべく一定にし、夕食の時間は遅すぎないようにしましょう。 一日3食の食事は一定の時間にした方が、食物の消化吸収に関わる内臓や、ホルモン調整のリズムも整いやすくなります。できれば、6時間ごとに食事をすると良いでしょう。 ・朝起きたら、水をコップ1杯の水を一気に飲みましょう。 夜間に脱水になっているので水分補給と、腸に刺激を与えるためにも良い方法です。 ・腸を健康に保ちましょう。 腸と脳は神経でつながっています。自律神経の調整にも関係します。腸を健康に保つために、食物繊維や発酵食品を含むものを食べましょう。   ② 光 ・毎朝起きたら太陽の光を浴びましょう 毎朝起きたらカーテンを開けて、朝日を浴びましょう。朝日を直接見てはいけません。光を浴びてください。脳の視床下部にある体内時計がリセットされます。その14~16時間後に眠くなり睡眠のリズムが整うのです。4) ・夕方以降は、パソコンやスマホのブルーライトが目にあたる時間を減らしましょう。 夕方から夜にかけて、ブルーライトの光を浴びることで脳が活発化し、心地よい睡眠の邪魔をします。またライトも寒色系の青白色よりも暖色系の電気に変えた方が、良い眠りにつきやすくします。 ③ 運動 ・軽い運動をしましょう。 軽い運動をすることで筋肉に刺激が入り、ホルモンの調整がしやすくなります。また交感神経などの神経系にも刺激が入ることで、リズムが整いやすくなります。 ④ 入浴 ・入浴は熱すぎない、ぬるめのお湯にしましょう。 入浴は、38℃程度の少しぬるめに感じるくらいのお湯に、ゆっくりと入った方がリラックスできて、副交感神経が優位になり入眠しやすくなります。熱いお湯に入ると交感神経が活発化し目が冴えてしまいます。 ⑤ 睡眠 ・就寝時間は、なるべく一定の時間にしましょう。 たとえテレワークや休日であっても、なるべく通常の時間に起きた方が、体内時計は整えやすくなります。   まとめ 体内時計を整えるために、朝食を食べること、朝の光にを浴びることは必須です。 生活リズムを整えることで、おのずとやる気がでてきます。その日一日の生産性も変わってきます。そして、体内時計が整うことで、自律神経やホルモンのバランスが整い、体調も良くなります。 仕事でもプライベートでもハッピーでいるためには、体の中の時計のリズムを崩さないことが大切です。リズムよく生活していきましょう。   トップへ戻る   ホームへ戻る   <参考> 1)農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/minna_navi/topics/topics1_03.html 2)日本生命保険相互会社 https://www.nissay.co.jp/kaisha/kenkosupport/column/083/ 3)大学新入生... Read More | Share it now!

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秋の味覚 秋鮭

  鮭は通年食べることができますが、秋鮭と呼ばれる鮭があります。秋に川を溯る鮭です。秋の鮭は生鮭を使って焼き物や鍋物にするなど、秋ならではの食べ方がありますね。   鮭の名前の由来 鮭の名前の由来についてはいくつか説があります。まず、身が裂けやすいというところからサケと呼ばれるようになった、それとアイヌ語のアキアチップが転化してサケになったという説です。 秋に捕れる鮭は、秋鮭または秋味と呼ばれます。夏など産卵期以外に捕れる鮭は、トキシラズと呼ばれます。   秋鮭の特徴 秋鮭と呼ばれる鮭は基本的に白鮭で、海洋から川に戻ってきた鮭を指します。鮭は川で生まれてから海に出て北太平洋を2~8年ぐらい回遊して、子孫を残すために生まれた川に再び戻ってきます。 その鮭を捕獲するのですが、秋鮭は脂は少な目で淡白な味わいです。新巻鮭は、秋鮭からつくられます。   鮭の流通 日本では北海道や東北、北陸、関東あたりまでが生息地で、人工孵化して放流したものが多く出回っています。 輸入は、チリやノルウェーからの養殖のものが多くを占めます。   鮭の歴史背景 日本では鮭は先史時代から食べられてきました。東日本の各所の貝塚で、貝殻とともに鮭の骨も発掘されています。平安時代の「延喜式」にも鮭の様々な食べ方について書かれています。江戸時代には、北海道のアイヌ民族から和人への重要公益品目に入っていました。明治時代以降は、人工産卵と孵化放流が行われています。   秋鮭の選び方 腹が肉厚で光沢があり、身がしまっているもの 鮭は寄生虫のサナダムシやアニキサスがいることが多く、捕れた魚をそのまま生食をすることはありません。必ず加熱しましょう。北海道のルイベは特別な製法で作っています。 最近日本でもよく食べられるようになった、刺身や寿司の生鮭は、ノルウェーで完全無菌で養殖されたタイセイヨウサケで、必ず冷凍してから解凍して用いられます。   鮭料理 焼き魚、煮魚、塩漬け(新巻鮭)、汁物(粕汁、三平汁など)鍋物(石狩鍋、十勝鍋など)、燻製など お弁当やおにぎりの具、そして和食の朝食としても定番です。 加工品には水煮の缶詰、鮭とば、スモークサーモン、鮭フレーク、ルイベなどがあります。   鮭の栄養価 良質のタンパク質、オメガ3を含む脂、ビタミンA、ビタミンB群、ナイアシン、ビタミンD、アスタキサンチンが含まれます。 ・アスタキサンチンとは 鮭の身の赤い色素で、強力な抗酸化作用があります。その高い抗酸化力から、近年では化粧品にも使われています。 鮭はもともとは白身の魚ですが、身の赤い色は、外洋で赤色の動物プランクトン(甲殻類)を餌にして食べることで、色がつくと言われています。 東洋医学(薬膳)からみた鮭 寒熱「微温」 潤燥「潤」 「暖胃和中」胃を温め、胃腸の機能を回復する 体質相性 「食積痰湿」胃腸が強い方は少量とると良いでしょう。 「陽虚」で腎機能が低下している人は、タンパク質は控えめにしましょう。   秋鮭の美味しいレシピ 鮭のちゃんちゃん焼き 材料 2人分 秋鮭切り身2切れ、玉ねぎ1/4個、キャベツ30g、もやし30g、人参1/3本、しめじ1/2株、えのき1/2株、青ネギ20g、白みそ大さじ2、みりん大さじ1、酒大さじ1、砂糖小さじ1 ①鮭の切り身に塩、コショウをまぶす。 ②野菜は良く洗って、玉ねぎはスライス、キャベツ、人参は短冊切りしめじ、えのきは食べやすい大きさに切り分ける。青ねぎは刻んでおく。 ③フライパンに油をしき、鮭を入れて焼く。 ④もう一つの鍋にも油を入れて、人参、玉ねぎから炒める。しんなりしてきたら、残りの野菜も入れて火が通るまで炒める。 ⑤野菜に火が通ったら、調味料を入れて味をつける。 ⑥鮭は両面焼き、焼きあがったら器に乗せ、⑤の野菜をみそだれごと乗せて、上に青ネギを飾り出来上がり!       イメージ トップへ戻る   ホームへ戻る   <参考> ウィキペディア  鮭 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%B1   東方栄養新書  梁こうせんかく  メディカルユーコン ... Read More | Share it now!

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コロナウイルス流行の今こそ気を付けたい体調の変化~体重増加

コロナウイルスが流行している今年は、感染予防以外にも体調の変化に気をつけていただきたいことがあります。体重増加は生活習慣病の大きなリスクです。 今年は、コロナウイルスの流行に伴って大きな生活様式の変化があり、それはダイレクトに体の変化にもつながる可能性があります。特に体重の変化です。「コロナ太り」という言葉ができるぐらい体重増加している人が増えているのです。 その体の変化を見過ごしてしまうと、後々に大きな病気につながることもあります。ですので、早めに発見して予防することが大事なのです。   1)体重増加すると、どんなリスクがあるのでしょう。 コロナウイルスで色々な行動の制限があり、家の中で動かずにパソコンの前やテレビの前に座っていたり、外やスポーツジムで運動が出来ずに、以前に比べたら活動量が激減している人が多いと思います。また在宅勤務などで家にいることで、以前よりもスナックを食べたり、パン作りやお菓子作りで作ったものの美味しさに、今まで以上に食べ物を口にするものが増えている人が多いようです。 そこで問題なのが体重の増加です。 体重が増えることで見た目が悪くなるだけでなく、体の中では様々な変化があるのです。 そして色々な弊害が出てきます。   ・血糖値の悪化: 体重が増えることで糖尿病の方の血糖値は上がりやすくなり、血糖コントロールがしにくくなります。また糖尿病予備軍の方、今までは正常値範囲内であった方も日常的に血糖値が上がりやすくなる傾向があるため、将来的に糖尿病になりやすくなる恐れがあります。 ・脂肪肝:体重が増えることで、お腹周りの脂肪が増えるのは目に見えやすいですが、体の中では肝臓にも脂肪が蓄積されやすくなっています。いわばフォアグラ状態です。脂肪肝は肝臓の機能を邪魔をして正常に働くのを妨げたり、放置しておくと将来的には肝硬変などの怖い病気にもつながります。 ・内臓脂肪量の増加:内臓脂肪の量が一定量以上に増えると、それが原因で色々な病気の引き金になります。(心臓病、高血圧、糖尿病、腎臓病、脳梗塞、心筋梗塞、認知症など) ・コレステロール値・中性脂肪値の悪化:中性脂肪やコレステロールの値は食事や運動量と大きく関わります。体重増加する生活様式ではほぼ悪化するケースが多いです。 ・血圧:体重が増えると体中に血液を送り出す力がさらに必要となり、血圧を押し上げます。 ・心臓病 :体重が増えることで、血液を全身に送り出す働きをする心臓には今まで以上に負担がかかりやすくなります。 ・腎臓病 :血圧が上がると腎臓に負担がかかるのと、体重増加の生活スタイルで血液をろ過する腎臓にも負担がかかりやすくなります。 ・腰痛・関節痛 :腰や股関節・膝関節は体重が増えることで負担が増し、痛みが増える可能性があります。 体重が増えることで、他の健康状態にも様々な悪影響を及ぼす可能性がありますが、あと、このコロナウイルスも太っていることで悪化するリスクが高くなるとも言われています。   2)コロナで色々な制限がある中で、体重を増やさないためにどうすればいいのでしょうか?   ①まずは体重計に毎日同じ時間に乗って、自分の変化を気づきましょう。  毎日体重を測るだけでも、多くの人は体重の増加を抑制できます。それに記録をすることで、体重を増やさない意識が生まれます。もし食べすぎた翌日に少し体重が増えていたら、そこからすぐに減らす行動をとることができます。 ②食べる時間を決めて、ダラダラ食べないようにしましょう。 テレワークなどで仕事をしながら、テレビを見ながらダラダラとスナックを食べたり、ジュースを飲んでいると常に血糖値の高い状態になり、体重増加はもちろん糖尿病のリスクも上がります。 食べる時間を決めて、それ以外は水や無糖のお茶以外は口にしないようにしましょう。   ③食べた量を把握する、食べた量を見える化するようにしましょう。  できれば、食べたものを写真にとって保存したり、記録することで何をどのくらい食べたのかが把握できて、体重の管理がしやすくなります。また家族の場合は一人分ずつお皿に盛り付けることで、食べた量が目に見えやすくなります。   ④食事の中に野菜の量を増やしましょう。  野菜は他の食品に比べたら低カロリーの上、美容にも良い食物繊維が豊富で、ビタミン類、ポリフェノールが多く含まれます。そして食事の量を増やすので、低カロリーなのにボリュームを増やし満足感も得られやすくなります。野菜を増やすのは良いことずくめなのです。   ⑤食べる順番は、野菜ファーストにしましょう。  野菜から先に食べる食事法です。食後の急激な血糖値を抑えたり、食後の中性脂肪の上昇を抑えたり、体重を増えにくくする効果があります。そして、よく噛んでゆっくり食べると満腹感も得やすく体重が増えることを防ぎます。   ⑥甘い菓子、パンやスナック菓子、ジュースは出来るだけ少なくしましょう。  少量でもカロリーが高く、糖質が多い菓子類や菓子パン、ジュースはできるだけ避けるのが望ましいです。砂糖の入った甘いお菓子は食べた時は、疲れを癒してくれるような感じがしますよね。しかし代謝する時に、疲労をとるビタミンB1を使ってしまい、逆に疲れがたまりやすくなるという悪循環が生まれます。甘いお菓子は、またすぐに食べたくなるとてもクセになりやすい食品です。 ただ、ストレスも溜まりがちな現状では、なかなかやめられない人もいるかもしれません。そんな時には、やはりなるべく低カロリーの物を用意しておいたり、あらかじめ量を決めて、決まった時間に食べるなどの工夫をしましょう。 甘いお菓子の代わりにアーモンド、クルミ、ピーナッツなどのナッツ類やハイカカオのチョコレート、ブルーベリーなどの果物を少量食べるなどはお勧めです。  ジュースは味のついた砂糖水です。急激に血糖値を上げたり、中性脂肪を増やしたり、体重を増やす原因になります。極力、無糖のお茶や水にしましょう。   ⑦飲酒は適量範囲にしましょう。 飲酒量が増えると、中性脂肪が増えて、体重が増えやすく脂肪肝にもなりやすいです。 またお酒と共に食べるおつまみは、油の多いものが比較的多く、カロリー摂りすぎの原因にもなります。 お酒は適量範囲にしましょう。適量は個人差があるのですが、一般的には、男性で純アルコール20g程度(日本酒1合、ビール500㎖、ワイングラス2杯程度)となり、女性はもっと少なくなります。   ⑧毎日少しでも体を動かしましょう。  家で出来るストレッチやヨガ、YouTubeを見ながらのダンスや筋トレなどは家の中でも出来ます。屋外でのウォーキングなどもお勧めです。可能な範囲で出来ることを行いましょう。 暑い日にマスクを着けて外で運動する時には、暑くない時間帯に行ったり、水分補給をこまめに行うなど熱中症に十分気を付けましょう。 血糖値が気になる方は、特に食後に体を動かすことをお勧めします。 ⑨睡眠時間は十分に確保しましょう  睡眠時間が足りないと太りやすくなる傾向があります。出来るだけ12時前に寝て、充分な良い睡眠をとりましょう。   ⑩ストレスを溜めないようにしよう ストレスが溜まりがちな今ですが、ストレスがたまるとホルモンのバランスを崩し、太りやすくなります。可能な範囲でストレス発散をしましょう。 ストレス対策として、家の中でも出来るヨガやマインドフルネスを行うのもお勧めです。   何かできることがあったら、少しでも生活にとり入れてみてください。コロナ禍でも体重が増えないようにしましょう。   トップへ戻る   ホームへ戻る   ... Read More | Share it now!

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秋の味覚  ピーナッツ

ピーナッツはあまりにも日常的に見るナッツなので、つい旬の季節を忘れがちなのですが、実は秋が旬なのです。秋の採れたてのピーナッツの塩ゆでは、格別に美味しいですね。   ピーナッツの名前の由来 ピーナッツは英語のpea(豆)nuts(木の実)からきています。 もう一つの名前、落花生は中国語から花が落ちて、子房柄が伸びて地中に入り実が生じることからきています。中国から入ってきたので、南京豆とも呼ばれます。 ピーナッツの歴史 南アメリカが原産です。紀元前2500年前のペルーの遺跡からピーナッツの殻が発掘されています。南米のグランチャコ地域から1574年にスペイン人によりヨーロッパへもたらされました。その後世界に広がり、1706年ごろに中国から日本に入ってきました。全国的に広く栽培されるようになったのは、1874年ごろからです。   ピーナッツの特徴 ピーナッツはナッツのイメージが強いですが、実は豆類なのです。一年草で地上で花が咲き、地中で実が出来る不思議な植物です。大粒種と小粒腫があります。収穫は8月~11月ごろにかけて行われます。   ピーナッツの流通 世界の生産量で一番多いのは、中国です。次いで、インド、ナイジェリア、アメリカ、インドネシアとなっています。日本は主に中国から輸入しています。 国産のピーナッツは千葉県が多く、次いで茨城県となっています。千葉県では八街市が収穫量が一番多く有名です。   ピーナッツの選び方 (乾燥物) 粒がそろい、香りの良いもの。油が酸化しやすいのでなるべく殻つきを選びましょう。 (生) 収穫期の旬にしか出回りませんが、新鮮で、収穫してから日にちが経過していないものを選びましょう。   ピーナッツの保存 (乾燥物) 殻をむいたものは酸化しやすく、長くは保存できません。袋を開けたものはなるべく早く食べましょう。袋の封を開けていないものは、直射日光が当たらない冷暗所におきましょう。 (生) 生のピーナッツは長く保存できません。茹でて冷蔵庫保管1~2日で食べきりましょう。   ピーナッツ料理 煎り豆、豆菓子、ピーナッツバター、せんべい、茹でピーナッツ、ジーマーミ豆腐、ピーナッツ油などがあります。 担々麺にピーナッツバターでコクを出したり、パッタイやアジアの麺類に刻んだピーナッツが乗っていたり、隠し味としても使われることが多いのです。 ピーナッツの栄養 脂質が多く、ほとんどが不飽和脂肪酸のオレイン酸やリノール酸です。カロリーは高めです。糖質は豆類の中では少なめです。ビタミンB1、ナイアシン、ビオチン、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸を多く含んでいます。 ピーナッツの赤茶色の薄皮には、レスベラトロールというポリフェノールが入っています。 ・レスべラトロール 赤ブドウの皮や赤ワインにも含まれるポリフェノールで、抗酸化作用が強いことや抗炎症作用があるといわれています。   ピーナッツで気を付けたいこと ・アフラトキシン 古い乾燥ピーナッツには、内側の胚芽にアフラトキシンというカビが発生していることがあります。発がん性が高いので、ピーナッツは新しいものを選びましょう。   ・アレルギー ピーナッツによるアレルギーは世界的にも多く、重篤になりやすいアレルゲンのひとつです。ひどい症状の場合はアナフィラキシーショックで亡くなる人もいます。 ピーナッツを食べて、体にかゆみ、発疹、下痢、腹部膨満感がある人は、アレルギーを疑った方が良いかもしれません。   東洋医学(薬膳)からみた ピーナッツ ・「潤肺」:肺を潤し、空咳を解消する ・「和胃補脾」:胃腸を丈夫にし、吸収を促進する ・「補脾止血」ピーナッツの薄皮は、斑状出血を改善する   体質相性 「食積痰湿」「老人」「陽虚」の人は胃腸が弱いので、油の多いピーナッツは食べ過ぎない方が良いでしょう。   美味しいピーナッツレシピ ほうれん草のピーナッツ和え 材料2人分   ほうれん草1/2束、ピーナッツ20g、砂糖小さじ1、醤油大さじ1 ①ほうれん草は茹でて、冷水に取ってから良く絞って水をきり5cm程度に切る。 ②ピーナッツはすり鉢でするか包丁で細かく刻み、砂糖、醤油と合わせる。 ③②のピーナッツたれに①のほうれん草を和えて、できあがり!       イメージ 旬のピーナッツは新鮮で、生のピーナッツをそのまま塩ゆでにした「茹でピーナッツ」がお勧めです。 ただ、美味しいからと言って食べすぎると油分やカロリーの摂りすぎになりますので、適量にしましょう。   トップへ戻る   ホームへ戻る   <参考> ウィキペディア 落花生 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AB%E3%82%BB%E3%82%A4 東方栄養新書   梁こうせんかく  メディカルユーコン   ... Read More | Share it now!

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秋の味覚  さんま

さんまを焼くあの香りは、なんとも食欲が湧き、食欲の秋を感じさせる魚です。 秋の象徴的な魚ですが、ここ数年不漁で高値がついていますね。   さんまの名前の由来 さんまの名前の由来はいくつか説があります。「狭真魚」サマナという細長い形を意味する言葉が語源という説と、大きな群れで泳ぐ習性があるため大きな群れを意味する「沢」と魚がついてサワンマからさんまになったという説があります。 現代使われている「秋刀魚」という漢字は、大正時代に初めて使われるようになりました。細長い銀色の形が刀のようであり、秋に捕れる魚ということからこの漢字が使われるようになりました。   さんまの歴史 古くから食べられていたという記述はありません。日本近海を回遊している魚のため、おそらく海の近郊の人たちは、昔から時々食べていたのではないかと推測されます。ただ昔は、鮮度を保つ技術がなく、近海に住んでいる人以外は、一般的に新鮮な海の魚を食べることがなかなか難しかったのです。しかし食用以外に行燈につかわれる油に、さんまの油が使われてたようです。 そしてサンマ漁が本格的に開始されたのは江戸時代です。「目黒のさんま」は有名な話ですね。いつも毒味も終えて冷めた魚しか食べたことの無かった殿様が、目黒に立ち寄った際に庶民が食べている焼きたての秋刀魚を食べたところ、その美味しさに心を奪われてしまったというお話です。   さんまの生息地 北太平洋を回遊しています。アラスカからメキシコ湾、日本海まで広い範囲を回遊しています。 さんまの寿命は1~2年で、2年たつと40cm位になります。   さんまの流通 日本では、北海道、東北、千葉県などが主な漁場です。 さんまの個体数は年々減っていると言われています。漁獲量も減っています。以前は日本が主な消費国でしたが、今は世界中で食べられるようになり、乱獲が進んでいるのと、温暖化など環境が影響しているものと考えられています。 今後もずっと食べていけるように、貴重な資源を無駄にしないこと、環境を守っていくことも考えていく必要がありますね。   さんまの選び方 新鮮な秋刀魚を見分けるコツ ・目がにごっていない ・口元と尾の付け根がほんのり黄色いもの ・尻尾を持ち上げた時に、体があまり横にグニャリと動かないもの ・腹がふくよかで張りがあるもの ・背中が青みかかっていて、綺麗な銀色のもの 冷凍のものもありますが、旬の季節には水揚げして日にちが立っていないものを購入しましょう。   さんまの下処理 さんまは、捕獲した時にほぼ鱗は取れてしまいます。そのため、下処理はとても楽で鱗もエラも取る必要はありません。 ご家庭で、調理する前に良く洗い、塩焼きの場合は内臓は取らず、そのまま塩を振って焼くだけです。 煮魚の時は、腹に少し切り目を入れて内臓を出して洗います。 さんまの内臓には、ラジノリンクスという赤いミミズのような寄生虫がいることがあります。食べても人間の中に住みつくことはないので、問題はないのですが、気になる人は内臓を食べるのはやめましょう。 生のさんまにはアニキサスという寄生虫がいることがありますが、こちらは人間の体内に住みつきますので、生食やそれに近い食べ方は十分に注意しましょう。   さんま料理 塩焼き、味噌焼き、生姜煮、刺身、フライ、みりん漬け、干物など 焼き魚には、かぼすやすだちなどの柑橘系の汁を絞り、大根おろしと合わせるのが定番です。 さんまは焼く時に油が多くて焦げやすいのですが、大根おろしがこの焦げの毒消しとも言われて、良いコンビネーションなのです。   さんまの栄養 さんまは、良質なタンパク質とオメガ3系の油(EPA・DHA)を多く含んでいます。他にビタミンB12やビタミンDを多く含んでいるのも特徴です。 このオメガ3系の油はとても貴重で、さんまやさばのような背中の青い魚に多く含まれています。EPAやDHAの主な補給源になるのですが、動脈硬化を防ぐ作用が強いのです。   東洋医学(薬膳)からみた「さんま」 寒熱:「平」 潤燥:「潤」 ・「食積痰湿」の人は消化不良になりやすいので、油の多い魚のさんまは胃の負担になりやすいので控えめにしましょう。 ・「陽虚」の人は腎が弱いので、タンパク質は多く摂りすぎない方が良いでしょう。   美味しいさんまレシピ さんまの塩焼き 材料 2人分 さんま2尾、塩、大根1/3本、すだち1個(すだちがなければ、かぼすやレモン、ゆずでも美味しいです。) ①グリルを中火にして温めておく。 ②さんまを良く洗い、塩をふりグリルに入れる。 ③さんまを焼いている間に、大根の皮を剥き、おろす。 ④すだちを1/4に切る。 ⑤焼けたさんまを皿に乗せ、大根おろしとすだちを添えて出来上がり!         トップへ戻る   ホームへ戻る   <参考> ウィキペディア  さんま https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%9E   東洋医学事典  梁こうせんかく   メディカルユーコン   ... Read More | Share it now!

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