暑かった夏がやっと終わり、秋になって気持ちの良い季節になってきました。
秋に気をつけたいのが、朝晩と昼間の気温の変化です。体が冷えると「冷えは万病のもと」と言われるように、免疫が低下して体調が崩れやすくなります。
冷えを予防するための方法がいくつかあります。食事や生活習慣で気をつけていただきたいことを紹介します。
冷えを予防する食生活
食事は東洋医学(薬膳)の考えをとり入れて、体の内側から冷えを予防する方法をお伝えします。
東洋医学(薬膳)では、食品の属性の分類があり、熱・温(体を温める)、寒・涼(体を冷やす)、平(どちらでもない)ものに分かれます。
体質や体調に合わせて、食品を選ぶことで体の内側から作用します。
1)体を冷やすものを減らす
体を冷やす食品や飲み物を減らし、温めるものを摂り入れることで、体が温度調整しやすくなります。
・体を冷やす食材
なす、トマト、きゅうり、冬瓜、ゴーヤ、すいか、メロン
ほうれん草、青梗菜、せり、海藻、たこ、カニ、そば
バナナ、キウイフルーツ、梨、オレンジ、グレープフルーツ、マンゴー
砂糖や塩を使った食べ物など
・体を冷やす飲み物
冷たいジュース類、緑茶、烏龍茶、プーアル茶など
2)体を温めるものを増やす
・体を温める食材
たまねぎ、くるみ、くり、もち米、黒砂糖、鮭、えび、鶏肉、牛肉、羊肉
生姜、にんにく、ねぎ、唐辛子、シナモンなど
・体を温める飲み物
紅茶、ジャスミン茶など
体を温める食材を使ったお勧めメニュー
・栗おこわ(炊飯器使用)
材料
もち米3合、むき栗250g、昆布10cm、酒大さじ2、薄口醤油小さじ2、みりん小さじ1、塩小さじ½、黒ゴマ
①もち米は洗ってからザルにあげておく。
②栗はむいたものを用意する。
③炊飯器にもち米を入れて、水を大さじ3分ひいた量をおこわの目盛りに合わせて入れる。
④調味料を水に溶かし入れる。全体的に均等なるように、釜をまわす。
⑤お米の上にむき栗、昆布を入れて炊飯器のスイッチを入れる。
⑥炊きあがったら全体的に混ぜて、器に盛り付けたた後に黒ゴマをふる。
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・アツアツ羊肉鍋
羊肉スライス200g、豆腐1/2丁、長ネギ1本、白菜150g、もやし50g、にら1/3束、えのき茸1株、生姜1カケ、にんにく1カケ、みりん大さじ1、酒大さじ2、豆板醤20g、一味唐辛子、醤油大さじ2、味噌小さじ1、だし汁
①もやしは良く洗う。白菜は洗ってからざく切りに切る。えのきとにらは5cmくらいに切り分ける。長ネギは煮る分は2cm程度の斜め切り、薬味の分は小口切りにする。生姜、にんにくはスライスにする。
②土鍋にだし汁を入れて、生姜、にんにく、調味料を入れて煮立たせる。
③鍋に羊肉、豆腐、野菜を入れて煮込んで出来上がり。
④好みで一味唐辛子を加える。
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・生姜紅茶
材料 紅茶適量、ショウガ1カケ
①熱湯を沸かし、紅茶を入れる。ショウガはすりおろし、しょうが汁を作っておく。
②紅茶にすりおろしたショウガ汁を入れる。(好みですり下ろしたままの生姜を入れても美味しいです。)
冷えを予防する習慣
1)体を冷やす習慣を減らす
①汗をかいてそのままにしていませんか?
汗は体の体温を下げる作用があります。スポーツをした後などにすぐに着替えずそのままにしておくと、体からどんどん体温が奪われます。すぐに着替えましょう。
②雨にぬれてそのままにしていませんか?
雨で少しぬれてもそのままにしている人を見かけますが、雨でぬれた衣服は汗と同様に体から体温を奪います。すぐに着替えましょう。
③ファッション重視で寒さを我慢していませんか?
服装も大切な要素です。特に首元、足元、手首を温めるような服装を心がけましょう。
また、お腹を冷やさないことも大切です。腹巻や防寒の下着などを利用するのも良いですよね。また状況に応じて使い捨てカイロの利用も効果的です。
④きつすぎる下着やレギンス、ジーンズなど履いていませんか?
きつすぎるサイズの服は体を締め付けて、血行を悪くします。無理のないサイズと形にしましょう。
2)体を温める習慣をつくる
①入浴をする
最近は、シャワーだけで済ませてしまう人も多いかもしれませんが、温かいお湯で入浴し体を温めるのも、冷えを撃退するには有効です。
38度位の温かいお湯に、少し長めに浸かるのが体を芯から温めるコツです。熱すぎるお湯は表面だけ急激に温まり、芯まで温まりません。また心臓にも負担がかかります。
②ウォーキングなどの運動習慣をつくる
軽く運動することは冷えの撃退にも有効です。全身の血行を良くして、体を温めます。ただ、汗をかいたときはすぐに着替えましょう。
③筋トレをする
体に筋肉がしっかりあると、発熱効果が高まります。スクワットや腕立て伏せなどは無理なく家でも出来るので、行ってみましょう。
気温の変化には衣服で調整し、体調を整えると共に、普段口にするものや習慣も気をつけてみませんか?
<参考>
東方栄養新書 梁こう千鶴 メディカルユーコン
ウィキペディア 冷え性 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%B7%E3%81%88%E6%80%A7