ゴーヤ・にがうり

ほろ苦くその味が癖になるゴーヤ。夏になるとゴーヤが食べたくなりますね。夏バテ予防にも最適なゴーヤを食べて、暑い夏を乗り切りましょう。

 

ゴーヤの特徴

ウリ科のツルレイシ属で別名「にがうり」、「キンレイシ」、「カッタイカヅラ」とも言います。苦みが特徴の夏が旬の野菜です。
生命力が強い植物で、表面のイボのところに水をためておけることから、暑く乾いている場所でも育つことができるのです。動物に食べられないように、苦くして実を守っていると言われています。

 

ゴーヤの歴史

原産地は東インドから熱帯アジアです。中国から17世紀に観賞用として沖縄に入りました。その後、沖縄や南九州で栽培されていましたが、1992年までは本土への持ち込みは、ウリミバエという昆虫がいたので禁止されていました。その後ウリミバエは絶滅して、ゴーヤが一般的に本土でも売られるようになったのです。

 

ゴーヤの生産地

沖縄、鹿児島、宮崎が多いのですが、全国的に栽培されています。

生育が早く簡単に育つことから、最近は夏場に緑のカーテンとして、暑さ避けに家庭菜園としても人気です。

 

ゴーヤの選び方

太くて表面のいぼが硬く密になっているもの。光沢があって張りのあるものが新鮮です。色の濃いものは苦みが強く、薄いものは苦みが薄いと言われています。

 

ゴーヤの保管方法

常温で保管できますが、日数が経過するとしおれてきたり、黄色くなってきます。購入したらなるべく早めに食べましょう。日にちを置くようなら、乾燥を防ぐために新聞紙に包み、冷蔵庫に縦にいれて保管しましょう。

 

ゴーヤをおいしく食べるために

苦みは表面の緑色の部分や、種の周りのワタの部分に多く含まれています。ゴーヤを縦に切って、スプーンでワタの部分は取り除きます。スライスにした後に少量の塩でもむと、苦みが抜けて食べやすくなります。炒めたり揚げたりで油を使うことでも苦みが減ります。また水にさらしたり、茹でても苦みが抜けますが、栄養価も減ってしまうので、なるべく水に浸ける時間は短時間にしましょう。

 

ゴーヤの栄養

ビタミンC 

抗酸化作用が強く、アンチエイジング美肌免疫強化などに役立ちます。ゴーヤに含まれるビタミンCは、加熱しても他の野菜より損失が少ないと言われています。 

カリウム

体内の余分な塩分や水分を外に出したり、浸透圧を調整するなど、重要な役割を行っています。
血圧を正常に保つのにも役立っています。

モモルデシン(苦み成分)

胃腸の粘膜を保護したり、食欲増加で夏バテの予防や血圧低下作用があると言われています。

 

ゴーヤ料理

ゴーヤチャンプルー、ゴーヤのお浸し、ゴーヤとなすのみそ炒め、ゴーヤの天ぷら、ゴーヤのチャーハンなど

 

 

東洋医学からの見地

ゴーヤは味は苦く寒性です。体にこもった熱を収める働きがあるので「肝陽亢盛」の方には適しています。

気血両虚」、「気滞うっ血」、「陽虚」の方は冷えると胃腸の働きが悪くなったり、持病が悪化するので控えめにしましょう。

子どもは控えめにしましょう。妊婦の方は、ニガウリに含まれる成分「キニーネ」が流産を起こす可能性があるので、控えましょう。

 

薬膳としての効能

清暑熱:夏の暑気あたりを解消する

解毒消種:毒を解消し、腫物を収める

清肝火:肝の異常な熱を収める

明目(種):目の充血を改善する

補腎清肝(種):腎の機能を良くする

 

アーユルベーダからの見地

ピッタの体質の方は苦い野菜は適しています。

 

ゴーヤの簡単料理レシピ

ゴーヤチャンプルー

2~3人分

ゴーヤ1本、玉ねぎ1/2個、豚小間肉100g、木綿豆腐1/2丁、卵1個、油、醤油大さじ1、みりん大さじ1、かつお節

①木綿豆腐は水切りをして、一口大に切りフライパンで両面焼いて冷ましておく

②ゴーヤは半分に切り、種をスプーンで取る。スライスに切り塩をまぶし良くもんで、水分が出たら絞る。

③玉ねぎはスライスに切る。

④フライパンに油を入れ温まったら、肉を入れて炒める。肉の色が変わったら、玉ねぎとゴーヤを入れる。

⑤玉ねぎとゴーヤがしんなりしてきたら、豆腐を入れ、みりん、醤油を入れて味付けする。

⑥全体的に味が馴染んだら、といた卵を全体的に回し入れる。

⑦卵が半熟になったら、かつお節を入れて火を止める。できあがり!

 

 

 

イメージ

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<参考>

ウィキペディア ツルレイシ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B7

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