かぼちゃ

かぼちゃは1年中店頭に並んでいて、特にハロウィンの季節に多く見かけたり、冬至に食べるイメージがありますよね。秋~冬が旬の野菜と思う方も多いのですが、実は夏の野菜なのです。6月から9月ごろが旬です。切らずに丸のままだと数か月は保存できるので、昔は野菜の少ない時期にも食べることができる貴重な野菜として、重宝されていました。

 

かぼちゃの種類

かぼちゃは色々な種類がありますが、現在一般的に出回っているのは西洋かぼちゃです。西洋かぼちゃは「栗かぼちゃ」とも呼ばれます。

日本かぼちゃもありますが、あまり多くは流通していません。日本かぼちゃは「唐なす」、「なんきん」、「ぼうぶら」と呼ぶ地方もあります。

最近は手で簡単にさくことができる、そうめん南瓜も出回っています。

 

かぼちゃの歴史

かぼちゃは中央アメリカ~南アメリカが原産で、メソアメリカではトウモロコシより前のかなり早くから栽培が始まっていました。

日本に入ってきたのは、16世紀にポルトガル人から大分に入ってきたのが始まりでした。それは日本かぼちゃとして、人々に広がっていきました。19世紀にアメリカから西洋かぼちゃが入ってきて、味が濃厚で好まれ、後に主流になったのです。

 

かぼちゃの産地

国内での主な産地は、鹿児島、長崎、茨城、千葉、北海道などです。

海外では、ニュージーランド、メキシコ、トンガなど

 

かぼちゃの選び方

丸のままのものは、持って重量感があり、皮が張って堅いもの

切ったものは、種の部分がぎっしり詰まっていて、果肉の色が濃いものを選びましょう。

 

かぼちゃの保存方法

丸ごとならば、風通しの良い涼しいところに置きましょう。

切ったものは種とワタの部分を取り除いて、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。

一度加熱してから、冷ましたものを冷凍することもできます。家庭での冷凍品はなるべく早めに使ってください。

 

かぼちゃの栄養

かぼちゃは野菜というよりもイモ類に近い成分を持っています。

主に糖質が多いのと、ビタミンAに変わるβカロテンやビタミンEが多いのが特徴です。100g当たり91kcalあるので、野菜の中ではカロリーが高めです。

糖質:体の中でエネルギーの元になります。詳しくはこちら

ビタミンA:βカロテンは体の中でビタミンAに変換されます。肌や粘膜、目の健康に特に必要です。抗酸化作用で活性酸素から体を守ります。免疫強化にも大切なビタミンです。  詳しくはこちら

ビタミンE:ビタミンEも抗酸化作用で美容とアンチエイジングには欠かせません。過酸化物質から体を守ります。 詳しくはこちら 

ビタミンB6:タンパク質をエネルギーに変えたり、肌荒れ予防に大切なビタミンです。 詳しくはこちら

 

東洋医学から見た見地

かぼちゃは甘味で温性なのですが、の性質が強い食品です。

体質によっては余分な水分を溜めて、気や血の循環が悪くなります。

気血両虚」で胃腸の弱い方、「陽虚」、「食積痰湿」でむくみやすい方、血行が悪い「気滞うっ血」の方は控えめにしたほうが良いでしょう。

 

東洋医学的効能

健脾益気:胃腸の吸収率を高めて元気をつける

消炎止痛:炎症を抑えて痛みを止める

解毒:解毒作用がある

駆虫(種):虫下しの作用がある

 

アーユルベーダから見た見地

甘い味の野菜のかぼちゃは、「ピッタ」の体質の方に適しています。

 

かぼちゃの人気料理

かぼちゃの煮つけ、かぼちゃの天ぷら、かぼちゃのサラダ、かぼちゃのポタージュなど多岐に渡ります。  

 

かぼちゃの種について

かぼちゃの種は主に中国から輸入されています。皮をむいて中身を乾燥したものや、塩味で味付けしたものが一般的に売られています。

その栄養価は最近注目されていて、不飽和脂肪酸やβカロテン、ポリフェールのリグナンやカルシウム・カリウム・鉄・セレン・亜鉛などのミネラルを含んでいます。

くせがなく食べやすいので、おやつなどにとり入れるのも良いですね。

 

かぼちゃ料理のレシピ

<かぼちゃのいとこ煮>

材料 2人分

かぼちゃ100g、ゆで小豆缶1缶、砂糖大さじ1、みりん小さじ1、醤油大さじ1、塩少々  

①かぼちゃは皮の汚れている部分はむいて、一口大に切る。

②鍋にかぼちゃがひたひた位になる水と調味料を入れて火にかける。煮立って調味液が混ざったらかぼちゃを入れる。

③蓋をして中火で煮て、少しかぼちゃが軟らかくなってきたら、煮崩れないように弱火にする。

④竹串を刺して中までサッと通ったら、火を止めて鍋の中でしばらく蒸らす。

⑤器に盛り付けて、ゆで小豆缶の中身を上から乗せて、できあがり!

(小豆を家で煮ると砂糖が少なくすることができます。)

 

 

 

イメージ

トップへ戻る

 

ホームへ戻る

 

<参考>

東方栄養新書  梁 こうせんかく  メディカルユーコン

安全においしく食べるためのあたらしい栄養学  吉田企世子 松田早苗 高橋書店

ウィキペディア かぼちゃ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%9C%E3%83%81%E3%83%A3